K−1で活躍した格闘家のマイク・ベルナルドさんが、母国の南アフリカ・ケープタウンで14日に亡くなったと、複数の海外ニュースサイトが、15日報じた。42歳だった。自殺との情報もあるが、詳しい死因は分かっていない。
ベルナルドさんは全盛時193センチ、110キロ。1995年3月のK−1ワールドGPに初参戦。剛腕といわれたハードパンチを武器に、初戦で優勝候補のアンディ・フグをKOする番狂わせを演じ、衝撃デビュー。翌年の大会では準々決勝で、当時無敵を誇っていたピーター・アーツをKOするなどして準優勝。その後も多くの名勝負を演じ、一時代を築いた。2000年にはプロボクシングのマイナー団体「WBF」のヘビー級王座を獲得。06年に引退した。キックボクシングの通算成績は、53勝18敗42KO(TKO含む)3引き分け、2無効試合だった。
K−1ではフグやアーネスト・ホースト、アーツとともに四天王と呼ばれた。頭をそり上げたこわもてながら、愛嬌(あいきょう)のある性格で、日本では剃刃メーカーのCMに出演し「切れてなーい」のフレーズでお茶の間でも知られた。ファンからは「ベルちゃん」の愛称で親しまれた。大の親日家で、日本で行った自身の結婚式で袴を着用した。
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