北朝鮮では、16日、キム・ジョンイル総書記の生誕70年を迎え、これに合わせて、指導部はキム総書記の下で核開発が進んだことを誇示し、国民に対してキム・ジョンウン氏の下に結束するよう呼びかけました。
北朝鮮の国営テレビは、16日のキム・ジョンイル総書記生誕70年に合わせて、15日、花の展覧会やフィギュアスケートの大会などが開かれたことを伝え、祝賀ムードを盛り上げました。
そして、ピョンヤンでは、15日、記念の中央報告大会が開かれ、キム・ジョンウン氏が、出席者たちの大きな拍手に迎えられながらひな壇の中央に着席しました。
また、ジョンウン氏の叔父チャン・ソンテク氏や叔母のキム・ギョンヒ氏、軍のリ・ヨンホ総参謀長など、ジョンウン氏を密接に支える最高幹部たちも最前列に並びました。
報告大会では、全員で黙とうしたあと、キム・ヨンナム最高人民会議常任委員長が演説し、キム総書記について「わが国を堂々たる核保有国にした業績は永く称賛されるだろう」と述べ、核開発が進んだことを誇示しました。
そのうえで、「偉大な思想は唯一の継承者であるキム・ジョンウン同志にしっかりと受け継がれている」と述べ、ジョンウン氏の下に結束するよう国民に呼びかけました。
北朝鮮指導部はキム総書記に「大元帥」の称号を授与するなど、いわば神格化を急いでいて、キム総書記を改めてたたえることでジョンウン氏の権威も高めたい考えとみられます。
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