'12/2/16
鞆架橋で知事・市長が協議
福山市鞆町の鞆港埋め立て・架橋計画について、広島県の湯崎英彦知事と福山市の羽田皓市長は15日、市役所で本格的な協議を始めた。協議はバイパス道路の工法を話し合う前に、町の活性化と住民ニーズに応える対策を優先して探る手順で進めることで一致した。
湯崎知事は架橋計画の推進、反対両派が話し合った住民協議会の報告書について説明した。両トップはいずれも「建設的な意見交換ができた」と成果を語った。
会談後、湯崎知事は協議の進め方について「高齢化や人口減少が進む鞆の再生、活性化の実現が基本的な観点になる」と説明。バイパス工法については「詳細は今後の議論だ。市と協議して最後は県が判断する」と話した。時期については「なるべく早く」と述べた。
羽田市長は「架橋推進のスタンスは変わらない」とあらためて強調。下水道や駐車場整備など、まちづくりに対する住民ニーズを尊重しながら議論していく考えを示した。
県と市は今後、担当者レベルで対策の話し合いを進める。トップ会談も数回開く見込みだが、日程は決まっていない。
【写真説明】会談に臨む湯崎知事(手前右)と羽田市長(同左)=15日午前9時(撮影・増田智彦)