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できごと
【海底トンネル事故】掘削機前部が沈む「ノーズダウン現象」が原因か
今回の工事では、壁面と掘削機の間は6・5センチの隙間ができるとの想定で、防水処理されていた。
事故発生直前に、現場責任者は「漏電」「ブレーカー」と伝えており、電気系統のトラブルが起き、機械の調整ができなくなったと推測されている。
ジャッキが縮んだ状態で停電し、掘削機(約140トン)の下に軟弱地盤がある場合、圧力バランスが崩れて掘削機前部が沈み込み、トンネル壁面との隙間が広がった可能性がある。
中央大研究開発機構の石原研而教授(地盤工学)は「掘削機前面からの出水は考えにくい」とし、「隙間からの海水流入とノーズダウン現象のどちらかが先に起き大規模な崩落になったのでは」と話している。
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鹿島は14日、トンネル内も大量のがれきや土砂が高さ約3メートルにわたり堆積(たいせき)していたことを明らかにした。立て坑内の撤去作業は1週間以上かかる見込み。
また、海底のくぼみは同社の調査の結果、幅約15メートルと約19メートルの楕(だ)円(えん)形と判明。陥没した土の量は推定約700立方メートルあるという。
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