負けるわけにゃいきまっせんばい! 66
そこで企画室首脳部としては、スタッフの編成とキャスティングです。当時、東映京都撮影所の所長だった高岩淡さんを、陣頭指揮者として、プロデューサーの松平乗道さん、監督はアクションもののアルチザンと言われた小沢茂弘さん、カメラマンには塚越堅二さん、殺陣師に上野隆三さん等の陣容を整えた。
さて、ここでキャスティング。主役の〈剣琢磨〉には日体大出身でアクションに定評のある千葉真一氏が決まっていたんですが、その相手役〈志堅原楯城〉を誰にするかと言うことになっていたんだそうです。なにしろオープニングで二人の出会いがあって、中盤に諸々のドラマがあり、エンディングのラストシーンは、二人の決闘が見せ場になるんですから。まあ、言ってみれば、敵役にはなりますが準主役といった大変な役なんです。東映としては、いろんな俳優さんをリストアップしてみたが、なかなかこれはと言う人が浮かんでこない。お客さんを惹きつけるパーソナリティーを持ち、且つ演技力、アクションと三拍子揃った俳優さんなんてあまりいませんよね。しかも空手という、特殊なアクションなんですから。 この時、ハタと思い出して下さったのが、東映東京撮影所製作「ボディーガード牙・必殺三角飛び」の冒頭で、千葉真一氏と私が繰り広げた、決闘シーンだったらしいんです。他に格好な俳優もいないし、無名だが彼奴を使ってみるか……、と言うことになったのかどうかは知りませんが、ま、空手という武術に造詣が深いし、台本直しや撮影の進行上、いろんな相談相手になるということがあったのかも……、ですよ。 千葉氏の推薦もあって、早速、逢ってみようということになったらしく、千葉氏から私の自宅に(私には所属事務所がありませんでしたから)電話があり、「急で申し訳ないが、明日、一緒に京都の撮影所へ行ってもらえないだろうか、実はかくかくしかじか……」と打診があったのはそのときです。 by masashi-ishibashi | 2008-08-04 13:21 | Comments(0)
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