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【プロ野球】

予告先発は巨人が得 DeNAがけん制

2012年2月15日 紙面から

日本語で朝の声出しをしたブランドンの頭をこづくDeNAの中畑監督=宜野湾で

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 巨人の思うようにはさせん!! 中畑DeNAが14日、今季からの導入が検討されているセ・リーグの予告先発に関し、導入賛成派の巨人を鋭くけん制した。中畑清監督(58)は「オレはファンがそれを期待するのなら…」と一定の理解を示す一方で、「セ・パ両リーグの特徴もある。特定球団が得をするようなことがあってはいけない」と持論を展開。指揮官が口にする「特定」とはもちろん、原巨人を示すことにほかならない。

 さらに予告先発に露骨な嫌悪感を示し、痛烈だったのは友利結投手コーチ(44)だ。「ファンサービスって言うけど、先発投手の読み合いを楽しんでるファンだっているでしょ。巨人みたいに(選手層が厚く)グーもチョキもパーもあればいいけどね。予告先発になって(巨人が)ぶっちぎっても、やっぱり(昨年まで中日を指揮していた)落合監督や森ヘッドはすごかったんだなって思われるだけだよ」。もちろん、現場から予告先発導入に反対の声も上がる背景には、DeNAの苦しい台所事情もある。

 昨季のチーム勝ち頭は高崎と三浦のたった5勝。杉内、ホールトンを加えた豪華先発陣を誇る巨人とは、まさしく月とスッポン。それだけに、DeNAにとって予告先発という“がっぷり四つ”の戦いは自殺行為に等しい。ただでさえ投打ともに戦力不足は否めず苦戦が予想されるだけに、球団関係者から「予告先発なら100敗するかも…」と笑えない冗談が飛び出すのも無理はない。

 予告先発に関しては3月1日のセ・リーグ理事会で協議される予定。すでに阪神も導入には消極的な姿勢を見せており、その成り行きに注目が集まる。 (伊藤哲也)

 

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