岡山市保健所は15日、有料老人ホーム「ベストライフ岡山」(同市中区)でインフルエンザの集団感染があり、入居者3人が死亡したと発表した。3人のうち1人の感染を確認。2人も発熱などの症状を訴えていたとしているが、施設側は朝日新聞の取材に「病院からは死因は持病や誤嚥(ごえん)性肺炎による多臓器不全と聞いている」と説明している。
保健所の発表によると、同ホームでは2日以降、入所者と職員計106人のうち25人に発熱などの症状が出た。85歳、92歳、93歳の女性3人が入院し、13日までに死亡。93歳の女性を含む11人はインフルエンザA型と診断されたが、85歳の女性は陰性だった。92歳の女性は検査前だった。
保健所は3人の死亡とインフルエンザとの因果関係について「分からない」と説明している。ほかの22人は全員が快方に向かっているという。