ドキュメント揺れる皇室 真相追究 雅子妃離婚はあるのか女性宮家創設の動き、断絶深まる皇太子家、その一方で存在感を増す秋篠宮家

2011年12月17日(土) フライデー

フライデー経済の死角

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現在、学習院女子高等科2年生の秋篠宮佳子さま。今月29日には17歳になり、3年後には成人を迎える

 次ページの図を見ると分かるように、現在、23人いる皇族のうち30歳未満は9人で、うち未婚女性が8人いる。男性は悠仁さま1人。この8人の若い女性皇族が結婚して皇室を離れることになると、将来天皇となる悠仁さまを支え、かつ皇室を維持していく皇族が極端に減ってしまうのだ。

 秋篠宮の長女、眞子さまが10月23日に成人を迎えられたことも、大きなきっかけになった。

「眞子さまをはじめ、6人の女性皇族が成人されており、結婚適齢期の方も多い。今のうちに皇室典範を何とかしないと、皇族が次々にいなくなってしまうことが懸念されるのです」(宮内庁担当記者)

 天皇の健康問題も、女性宮家の議論を加速させるきっかけになった。天皇は11月6日に東京・文京区の東京大学医学部附属病院に入院。マイコプラズマ肺炎であることが分かり、11月24日に退院するまで18日間入院されていた。天皇は今月23日、78歳の誕生日を迎える。'03年には前立腺がんの摘出手術を受け、その後も治療が続いている。今年2月には心臓の冠動脈検査で異常が見つかった。

「陛下は焦っておられたと思います。ところが、政府がまったく動く気配がない。天皇が直接政府に言うことはできないので、陛下の意を受けて羽毛田長官が首相に問題を提起し、さらに、秋篠宮さまが陛下の気持ちを代弁する形で会見で話されたということだと思います」(橋本氏)

 秋篠宮の存在感は増す一方だが、事実、宮内庁首脳周辺は、侍従や宮務官を通じて秋篠宮とも度々、この件で協議を重ねてきていたという。

「陛下は、生きている限り仕事をしていかなければならないというお考えなのです。以前、『命尽きるその時まで、そういう姿を国民に示すのが私の仕事です』とおっしゃっていたことがありました。従って、陛下は定年制に関しては決してお許しになりません。それだけに、陛下も賛成のお考えの女性宮家創設問題を先行させて、陛下のご内意に沿う皇室の形を作りたいと、宮内庁首脳と陛下の周辺は考えているのです」(橋本氏)

 女性宮家の問題は、最近になって初めて議論されるようになったわけではない。小泉純一郎政権下の'05年に女性天皇(注1)及び女系天皇(注2)についての議論がなされた際、「皇室典範に関する有識者会議」が女性天皇及び女系天皇の容認と、女性宮家の設立を認める内容の報告書をまとめている。小泉首相は郵政選挙での大勝の余勢をかって一気に皇室典範改正を目指そうとしたが、実現しなかった。

(注1)女性の天皇のこと (注2)その天皇自身が女性であるかは関係なく、母親のみが皇統に属する天皇のこと。
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