重松逸造さん94歳(しげまつ・いつぞう=放射線影響研究所元理事長)6日、肺炎のため死去。葬儀は近親者で済ませた。喪主は妻芳枝(よしえ)さん。
1941年に東京帝大医学部卒業。金沢大医学部教授(公衆衛生学)、国立公衆衛生院疫学部長などを経て、81~97年に放影研理事長。WHO(世界保健機関)上級諮問委員会委員、ICRP(国際放射線防護委員会)第1委員会・主委員会委員、IAEA(国際原子力機関)チェルノブイリ計画国際諮問委員長、厚生省原爆障害症調査研究班長などを歴任、イタイイタイ病など多くの公害の研究にも関わった。「疫学とはなにか」(講談社)など多数の著書がある。
原爆投下後に降った「黒い雨」を巡っては、広島県・市設置の専門家会議の座長を務め、放射線による人体影響を「認められない」とする報告書(91年)を出した。
毎日新聞 2012年2月15日 20時46分