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ノロウイルス検出 集団食中毒か

2月15日 19時26分

ノロウイルス検出 集団食中毒か
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岐阜県羽島市の10の小中学校の児童生徒ら170人余りが、15日朝、腹痛や吐き気を訴えて相次いで欠席や早退し、複数の生徒からノロウイルスが検出されました。
保健所は、ノロウイルスによる集団食中毒の疑いもあるとして、学校給食のサンプルを検査するなどして原因を調べています。

羽島市教育委員会によりますと、市内に15ある小中学校などのうち、小学校6校と中学校4校の合わせて10校で15日朝、腹痛や吐き気などの症状を訴え、欠席したり早退したりする児童生徒が相次ぎました。
人数は合わせて171人に上り、このほか教職員6人も欠席したということです。
症状を訴えたのが最も多かったのは竹鼻中学校で90人、次いで中央中学校が56人、中島中学校が11人と、この3校でほとんどを占めていて、羽島市では3校を17日までの3日間休校にしました。
これまでのところ、症状の重い人はいないということです。
生徒2人からはノロウイルスが検出され、岐阜県の保健所では、ノロウイルスによる集団食中毒の疑いもあるとしています。

給食が原因なのか

羽島市によりますと、このうち給食については、休校になった3つの中学校は同じ給食センターを利用しています。
保健所は、保存されている給食のサンプルを10日までさかのぼって検査したり、症状を訴えた児童生徒らに共通する食事などを詳しく調べるなどして原因を調べています。
一方、羽島市では給食センターを利用していて症状を訴える生徒がいない学校もあり、給食が原因と断定できないとして、16日以降も通常どおり給食を実施するとしています。
岐阜県羽島市には給食センターが2つあり、市内の15の小中学校などの給食を調理しています。
このうち南部学校給食センターで10の小中学校など、北部学校給食センターで5つの小中学校の給食を調理しています。
症状を訴える生徒が特に多かった3つの中学校の給食は、いずれも「南部学校給食センター」が調理しています。
南部学校給食センターによりますと、おかずは2種類から1つを学校ごとに選ぶことになっていて、14日の給食では欠席や早退が相次いだ3つの中学校を含む6つの小中学校と幼稚園がおかずにカレイの唐揚げを選び、ごはんや豚汁、菜花のおかかあえ、牛乳、それにチョコプリンとともに提供されたということです。
同じ献立の給食を提供されたほかの3つの小中学校や幼稚園では症状を訴えている生徒らはほとんどいないということです。
また、南部学校給食センターが調理したもう1つのおかずを選んだ学校でも症状の訴えはほとんどないということです。
さらに北部学校給食センターが調理した給食の提供を受けた5つの小中学校でも症状の訴えはほとんどないということです。