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大飯原発 “妥当”評価報告へ

2月13日 12時52分

大飯原発 “妥当”評価報告へ
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運転が止まっている関西電力・大飯原子力発電所の2基について、運転再開の判断の前提となる「ストレステスト」を審査してきた国の原子力安全・保安院は、「妥当だ」とする最終評価を全国の原発で初めてまとめ、13日午後、原子力安全委員会に報告します。

福井県にある関西電力大飯原発の3号機と4号機の「ストレステスト」を巡っては、原子力安全・保安院が今月8日の専門家の会議での議論を経て審査を続けてきました。
その結果、「大飯原発のテストは適切に行われ、地震や津波への対策は取られている」として、「テストの結果は妥当だ」とする最終評価をまとめ、13日午後、原子力安全委員会に報告します。
全国の原発は9割以上が停止していますが、保安院が停止中の原発のストレステストの最終評価をまとめるのは初めてです。
原子力安全・保安院の森山善範原子力災害対策監は「専門家の意見を可能なかぎり反映して責任をもってまとめた。今後、安全委員会で見直すべき点などについて指摘をしてほしい」と話しています。
原子力安全委員会は、保安院の審査内容などを改めて検証し、最終的な原発の運転再開の是非は政府が判断することになります。
また、再開には地元自治体の了解が必要ですが、福井県などは、福島第一原発事故を踏まえた新たな安全基準などを国に求めていて、大飯原発の運転再開の見通しは不透明な状態です。