99歳・新藤監督、愛菜ちゃんで新作撮る…ブルーリボン賞授賞式
スポーツ報知 2月15日(水)8時2分配信
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芦田愛菜(左)をヒロインにした新作映画の構想を明かした新藤兼人監督(右、中央は寺島しのぶ) |
60年以上にわたって映画の世界を生き続けてきた新藤監督の姿に、天才子役の芦田も驚くしかなかった。「ずっと映画のお仕事をされてきてスゴイな、と思います。今度はぜひ私も、新藤監督の作品に出させてもらいたいです」。ニコニコと天真爛漫(らんまん)な笑顔を見せた。
その笑顔が“監督魂”に火をつけたのだろうか。新藤監督は常々、今回監督賞を受賞した「一枚のハガキ」を生涯最後の作品と公言していたが、それを撤回するかのようなコメントを突然、披露した。「あと2年もたつと、私の座る位置は決まっています。彼女の熱演に(皆さんは)ビックリすることでしょう」。芦田をヒロインに、カメラを回してみたいという気持ちがわき起こってきたようだ。
関係者によると、普段はテレビをほとんど見ないことから、受賞インタビューの際には芦田の存在をよく知らなかったという新藤監督。だが、この日の開演前に芦田の方から「よろしくお願いします」とあいさつされ、その礼儀正しさに好感を持った様子だ。「頑張って私を蹴飛ばし、私を見た時に『なんだ、この程度の監督なのか』と言って笑ってください」。次世代を担う“女優”にエールを送ると、芦田は「フフフ…」と笑みを見せた。
受賞の喜びを聞かれると「素晴らしい賞をいただいて、うれしいです。もっとお芝居を勉強して、ステキな女優になりたい。これから演じてみたいのは、ヘレン・ケラーさんです」と話した愛菜ちゃん。新藤監督を筆頭に、そうそうたる映画界の“先輩”と並んで晴れ舞台に立ったことで、さらに女優として生きていく思いを強めたようだった。
◆「商売捨て女優に」三崎さん度胸たたえる 新藤監督はこの日の授賞式後に、13日に死去した女優の三崎千恵子さんについてコメント。「みんな誰でも亡くなるんだけどね…」と寂しそうに話した。
三崎さんは54年、新藤監督がメガホンを執った「どぶ」で映画デビュー。「宿屋の女将(おかみ)役で、人間らしい庶民の感じを出すため『映画に出ないか』と言ったら『やってみましょう』と付き合ってくれた」と自らオファーしたことを明かした。
生前の三崎さんの思い出を振り返った新藤監督は「(映画は)全くの素人だったのに、自分の商売を捨てて女優になった。勇気も度胸も両方持っている人。普通の女優に終わるかと思っていたのに成功しましたから」と女優魂をたたえていた。
◆ブルーリボン賞 1950年創設。中断期間を経て75年に東京映画記者会主催で再スタート。「青空のもとで取材した記者が選考する」ことが賞名の由来。青いリボンを巻いた賞状と、副賞に「記者の象徴」として万年筆が贈られる。映画に取り組む姿勢や人格も選考対象となるのが特徴。
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最終更新:2月15日(水)8時3分
- 子役 芦田愛菜(アシダマナ)
- 誕生日:2004年 06月23日
- 星座:かに座
- 出身地:兵庫
- 血液型:A
- [ 出典:日本タレント名鑑(VIPタイムズ社)(外部リンク) ]
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