冷凍食品のサンマルコ食品(札幌市、藤井幸一社長)は主力の津別工場(北海道津別町)を建て替える。月内に着手し12月の完成を目指す。総投資額は28億円。同施設は操業開始から26年たち老朽化が進んでいた。生産ラインの更新で生産コストを10%削減し原油や原材料の高騰に対応する。
同社は道産ジャガイモを使った冷凍コロッケが主力商品で道内4カ所に生産拠点を持つ。津別工場は2006年にエバラ食品工業から買収した。現在は地元産の牛乳を使ったクリームコロッケやグラタン、春巻きなど約250品目を作る。生産量(売上高ベース)は全体の4割を占める。
津別工場には6万6275平方メートルの敷地内に5棟の生産棟があり、建て替えで2棟に集約する。昨年10月にコロッケを生産する棟を改装。月内に残り4棟の取り壊しに着手する。総工費28億円のほとんどは金融機関からの借入金を充てる。
建て替えで生産ラインも11本から6~7本に減らす。生産能力は1時間当たり4.8トンと変わらないが、人件費や使用する重油や電気量などが10%削減できる。汎用性のある生産ラインに更新する計画で、春巻きのラインでコロッケを作るなど需要に合わせた生産が可能になる。工場で働く従業員163人は引き続き雇用する。
サンマルコ食品は全国のスーパーなどで販売する一般向け商品や小売り向けのプライベートブランド(PB=自主企画)、大手食品メーカーのOEM(相手先ブランドによる生産)など幅広く冷凍食品の生産を手掛ける。主力の冷凍コロッケは全国のシェア10%以上を占め、2012年3月期の売上高は85億円の見通し。
藤井幸一、冷凍食品、サンマルコ、食品、エバラ食品工業
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