特別対談 河野太郎(自民党前幹事長代理)×山本太郎(俳優) 「原発に買われた政界と芸能界」

2011年09月30日(金)
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河野 面白くないなんてことはなくて、もし国民投票がすぐにできるのなら、やったほうがいいと思うんですね。しかし、法律を作るためには、非常に長い時間がかかるし、またぞろ電力会社とつるんだ抵抗勢力が湧いてもくる。だから結局は、有権者が地元の国会議員に直に会いに行って、「お前はエネルギー政策をどう考えているんだ」「脱原発に政策転換をしろ」と訴えたほうがいい。「私は脱原発だ」と議員が答えたのなら、「選挙でもブレるなよ」とプレッシャーを掛けられます。

 少なくとも2年経てば確実に総選挙があり、選挙自体が国民投票なのですから、それを利用して国会議員を監視することです。これが民主主義の王道であり、今まさにこの国に求められていることだと私は確信しています。日本人は今まで面倒臭いからという理由で政治に関わってこなかった。有権者には今まさに、そのツケが回ってきているということを自覚して欲しいんですよ。

---山本さんは政界転身も噂されています。山本さんの政治家としての素質を、河野さんはどう思いますか?

河野 ここまでハッキリした意見を持っている人は、もちろん政治家として申し分ない資質を持っていると思いますよ。

山本 最近よくそう言われますが、魑魅魍魎が跋扈する永田町に飛び込む勇気はまだありません(笑)。ただ、日本が確実に破滅へのシナリオを辿っている中で、いつかは自分も〝気概〟を見せなければいけない時が来るのかなと思うことはあります。

河野 その時は私の秘蔵っ子として、協力を惜しみませんよ(笑)。

W太郎が色紙に込めた日本へのメッセージ。河野氏はスラスラと、山本氏は少し迷ってからペンを取った
河野太郎/1963年生まれ。衆議院議員(5期)、自民党前幹事長代理。父は元衆議院議長の河野洋平。「自由民主党エネルギー政策議員連盟」共同代表
山本太郎/1974年生まれ。俳優。『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』のダンス甲子園出場を機にデビュー。'11年5月に所属事務所を辞めてフリーに

「フライデー」2011年10月7日号より

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