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事件
「嘘をつけ」 マツダ無差別殺傷公判で被告暴れる 証人に怒鳴り、ペン投げつけ
2012.2.14 18:59
[刑事裁判]
広島県のマツダ工場で平成22年6月、侵入した乗用車が社員を次々にはね、1人が死亡、11人が重軽傷を負った事件で、殺人罪などに問われた同社の元期間従業員、引寺利明被告(44)の裁判員裁判が14日、広島地裁(伊名波宏仁裁判長)で開かれた。証人尋問中に引寺被告が証人の元同僚の男性に向かって怒声を上げるなどし、裁判が中断する場面があった。
これまでの公判で、引寺被告は事件の動機として「マツダの従業員の集団ストーカー行為があった」と主張。この日は引寺被告の主張について調べるため、引寺被告が「首謀者」と訴えている元同僚の男性の証人尋問を行った。引寺被告を弁護側の席に座らせ、両脇に3人の刑務官を配置。男性と隔離する形で行われた。
男性は引寺被告と同社の入社式で出会ったが、特に接点はなかったと証言。「集団ストーカー行為はなかった。そういう風には見えない」と否定すると、引寺被告が突然立ち上がり、顔を紅潮させ興奮した様子で「嘘をつけ」などと大声で怒鳴り、男性に向かおうとした。
刑務官が慌てて制止。男性が法廷から退避すると、引寺被告は伊名波裁判長に「この裁判は茶番ですか。やめてしまえ」と再び叫び、ペンを床に投げつけた。公判はその後、一時休廷した。
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