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政治
岡田副総理は完全に裏目
情報発信でも空回りが続く。就任早々、議員歳費と政党助成金の削減をぶち上げたが、与野党から総スカンを浴びトーンダウン。秋波を送ってきた公明党からも袖にされてしまった。
慌てて放った二の矢が「年金抜本改革」に関する財政試算の公表。公明党の要求を受け、ろくに根回しもせずに公表方針を打ち出したため民主党は大混乱。「封印」「公表」と二転三転し、政権のダメぶりを浮き立たせた。
結局、貴重な1カ月間を丸々浪費したあげく、なお与野党協議の糸口さえつかめていない。
岡田氏が官邸入りしたことで思わぬ弊害も出た。藤村氏が居場所を失ってしまったことだ。
「政党間の協議で政府がくちばしを挟むことはありません…」。14日の民主、自民、公明の3党の新たな合意について問われてもにべもなかった。自らが幹事長代理として3党協議に携わったことはすっかりお忘れのようだ。最近の記者会見では「政府として言うことはない」「党にお聞きください」と投げやりな発言が常態化している。
一体改革は岡田氏に任せっきり。「女性宮家」創設に向けたヒアリング準備などは竹歳誠官房副長官(事務)に丸投げ。米軍普天間飛行場移設問題でも外相と防衛相を交えた3閣僚会合を開き調整役となるべきだが、動く気配はない。
国会でも答弁の機会はほとんどない。野党にとって「追及しても地味すぎて得点にならない」ようだが、何の重要案件も抱えていないことの裏返しでもある。
こうなってしまったのは岡田氏が就任時に「官房長官は小官房長官であるべきだ」と切り捨てたこともある。とはいえ、岡田氏を「大官房長官」と思っている人は誰もいない。
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