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野田首相、旧皇族復帰も検討 男系維持に意欲のニュース本文

02/13 15:12更新

 野田佳彦首相は13日午前の衆院予算委員会で、「女性宮家」創設に向けた皇室典範改正論議をめぐり、旧皇族の皇籍復帰も検討する意向を表明した。自民党の下村博文氏が皇統の男系維持のため皇籍復帰の検討を要求したのに対し、「今月から有識者を中心にヒアリングを行う。指摘の点も含め提起をもらいながら結論を出す」と応じた。
 旧皇族は昭和22年、連合国軍総司令部(GHQ)の方針で皇籍離脱を余儀なくされた東久邇(ひがしくに)、北白川、竹田など11宮家で、旧宮家の中には未婚の男性もいる。旧皇族の皇籍復帰は、男系の皇位継承を確保する有力案との指摘が出ている。
 首相は「男系で皇位が継承されてきた伝統を重く受け止める」と述べ、男系継承を維持する意向を改めて表明。今回の皇室典範改正論議については「皇室活動の安定性の確保は緊急性を要する。女性宮家の問題を皇位継承問題から切り離し、早急に結論を出したい」と強調した。
 皇族減少への対応策として、女性皇族が結婚しても皇室を離れないようにできる女性宮家創設を優先するため、皇位継承問題とは切り離す意向を示したものだ。