世界王者のパトリック・チャンは1月、計302.14点でカナダ選手権で優勝しました。「パーフェクト」といわれた、彼の昨年の世界選手権で優勝したときの得点は計280.98点でしたので、それを大きく上回っています。
■高得点で自国選手をアピール
ロシアでも大盤振る舞いだったことがあります。バンクーバー五輪シーズンだった10年12月、3シーズンぶりに復帰したエフゲニー・プルシェンコに、ロシア選手権のSPで100.09点を出しました。
「いくら何でも高得点すぎるでしょう。本当にそんなにすごいの?」
そんなふうに首をかしげられてもいいんです。国内大会の得点は、国際スケート連盟の公式記録にはならないのだから。
これはカナダ、ロシアのスケート連盟のアピールです。国内選手権は、各国の連盟が堂々と、自国の選手を世界にアピールできる場です。
■高得点の選手はジャッジの印象に残る
スコアシートはインターネットを通じて世界中に流れます。「出すぎでは?」と思っても、国内大会で高得点が出ている選手は、ジャッジの印象に残ります。
「厳しく採点された方が鍛えられる」という意見がありますが、選手やコーチは、自分の演技がどうだったかは自覚しているものです。
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