海保、検査省略し退去命令可能に 権限強化で法改正案長崎県・五島列島沖で、逃走する中国漁船(左)を追跡する海上保安庁の巡視船「ほうおう」=2011年11月6日(長崎海上保安部提供) 沖縄県・尖閣諸島付近で2010年9月、海上保安庁の巡視船に中国漁船が衝突した事件などを受け、領海警備を強化する外国船舶航行法と海上保安庁法の改正案が14日、判明した。正当な理由なく領海で停泊、周回する外国船に対し、海上保安庁が立ち入り検査を省略して退去を命令できる権限を明記。違反者は懲役1年以下か罰金50万円以下とする。遠方の無人離島での不法侵入や破壊行為には、警察官に代わって海上保安官らに捜査権を与える規定も盛り込んだ。 外国漁船の違法操業のほか、東シナ海のガス田開発問題など海洋権益をめぐる対立など、国際情勢の緊迫化に対応する狙いがある。 【共同通信】
|