経済

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ソニー:認証型コンセントを開発 個人単位で課金可能に

ICチップが付いたプラグをコンセントに差し込むと、コンピューター(左)が自動で機器を認識する=東京都内で2012年2月14日、竹地広憲撮影
ICチップが付いたプラグをコンセントに差し込むと、コンピューター(左)が自動で機器を認識する=東京都内で2012年2月14日、竹地広憲撮影

 ソニーは14日、あらかじめ登録した機器にだけ電気を供給する「認証型コンセント」を開発したと発表した。公共の場所にあるコンセントからの盗電を防いだり、電気料金を個人単位で支払うことも可能になるという。

 電子マネーに使われるICカード技術「フェリカ」を応用し、プラグの先端にICチップを搭載。読み取り機が付いたコンセントに差し込むと、利用可能な機器かどうか判断して電気を供給する。情報を管理するコンピューターへの情報送信には、無線通信のほか、コンセントにつながる電線を使う世界初の方法も開発した。

 接続中はコンピューターで機器ごとの使用電力を把握できるため、電力需給が逼迫(ひっぱく)した時に優先度の低い機器を自動停止させることもできる。また、電力料金を個人単位で課金できるため、電気自動車用など公共の場所で使うコンセントの普及が期待できるほか、電力自由化が進めば機器を接続するたびに好きな電力会社を選んで電気を買うことも可能になるという。

 ソニーは「他の電機メーカーや電力会社などと協力して実用化を目指す」と説明している。【竹地広憲】

毎日新聞 2012年2月14日 20時39分(最終更新 2月14日 21時41分)

 

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