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誰でもデータを直販できるGumroad入門。クリエイターの生活は変わる?



Gumroadというサービスがすごい熱い!

Gumroadは誰でも簡単にデータを販売できるようにするサービス。
FacebookやTwitterのタイムラインに、GumroadにアップしたデータのURLを貼るだけで、世界中にコンテンツを販売できるみたい。(2/14日現在、日本からの過剰すぎるアクセスでGumroadが不安定です)

何ができるの?

Gumroadを使えば、たとえばイラストレーターやミュージシャンが、そのまま作品をダイレクトにタイムラインで発表して販売できます。手数料はたったの5%(正確には5%+30セント)。Appleの30%や出版社の90%に比べると驚異的なお値段です。個人のクリエイターがクレジットカード決済でデータを販売できる…というのは、なにやら仕事のスタイルそのものが変わりそうです。

さっそく実験で、写真を1枚アップロードして$2で売ってみたら10$32ほど枚売れました。タイムラインで同人即売会やフリーマーケットをやっているみたいで、とても楽しいです。そしてTwitter上で拡散させすぎて落としましたゴメンナサイ。(Gumroadは生まれたてのサービスなので、まだサーバーが貧弱です。)

サービス登録方法

まずGumroadのサイトで、アカウントを作ります。
FacebookかTwitterユーザなら、外部認証だけでユーザー登録は完了。

次に設定画面で、お金の受け取りに使うPaypalのアカウントを入力しましょう。売り上げの支払いはPaypalを通じて行われます。

データの売り方

データ販売の流れはとてもシンプル。たったの4ステップです。

  • Gumroadにデータをアップロード。
  • 価格を決める。
  • タイトルや説明を入れる。
  • 商品リンクをTwitterなどに張る。

とりあえず何かネタを…と考えて、年末に長野で撮ってきた「温泉に入る猿の写真」を売ってみることにしました。



まずは商品リンクを作って、この写真(の高解像度版)をGumroadにアップロードします。

まずはリンクページで「Add Link」ボタンを押します。



すると、リンクの入力フィールドが出ますので、商品名と価格、そして商品をアップロードします。すでに商品オンラインのどこかにアップしている人ならば、商品へのURLを入力するだけでも大丈夫。



もう1度Add Linkを押して、これで作業終了。

え、これだけ?と思うかもしれませんが、これだけです。あとは好みに応じて説明文をいれたり、サムネール画像もアップしたりするだけです。

最後にリンクをTwitterのタイムラインや、自分のブログ、Facebookなどに貼れば、なんでもデジタルデータを売る事ができます。



リンクを踏むと購入画面に移動するわけですが、購入時も超簡単。メアドとクレジットカードだけで、ユーザー登録すらありません。購入テストをしてみたい人は、温泉猿を買ってくれると、僕の夕ご飯のおかずが1品増えます!



購入後するとダウンロード用のリンクが書かれたメールが届きます。販売者は購入者のメアドがわかるので、理論上はその後にコンタクトをすれば、物販や、秘密のパーティにご招待とかも可能です。

販売された収益は5%+30セントが手数料となり、のこりがユーザーのPaypalアカウントに振り込まれます。

ちなみに、すげぇすげぇいいながらtwitterでGumroad大拡散させたら、サービスがクラッシュしました。でも$1632ほど売れたので今日の夕飯は安心です。今はサーバが貧弱ですが、100万ドルの出資をゲットしたらしいのですぐにパワーアップするはずです。

クリエイターの生活は変わるか?

システムが十分に知れ渡れば、クリエイターの生活が変わる可能性は十分にでてくきそうです。
例えばイラストをustreamで実況やリクエストに従って書いて、完成したらそのまま販売といったことができます。購入者のメアドがわかるのでポスターを刷って送ったりすることもできそうです。

また決済ストアがリンクということは、仲間内だけでリンクを配れば、クローズドな販売も可能だったり。ここら辺でも色々応用できそう。

たとえば、Gumroadでこんなことができるよ!! というアイデアとしてはこんなものが考えられます。

  • ベータテスト版のゲームを先行販売
  • 作曲した曲をUstreamでプレイしながら販売。
  • お絵書き講座のページで、そのまま教材のPSDデータを販売。
  • 書いたイラストの印刷レベルの巨大データを販売。
  • 情報商材やプレゼンの資料を販売。
  • ベータテスト版のゲームを先行販売
  • パーティや飲み会のチケット(PDF)を販売。

今後の課題

色々と面白げなGumroadだけど、もちろん課題もいっぱいある。

でも、おそらくGumroadの目指す未来は、「海賊版を買うのが面倒くさくなるぐらい簡単に、作者から直接買える」システムなんだろう。最初は多少のトラブルが起きたりするかもしれないけど、全体としては素晴らしい方向に向かっていくんじゃないだろうか?

  • できたてで、サーバーがちょっと弱い。
  • 現状は購入メールで届くダウンロードリンクを流出されるとちょっと困る。
  • タイムラインは流れてしまうので、自分のサイトからも誘導するのがよさそう。
  • DL購入したデータを再販されるようなトラブル?
  • みんなが買いたがるデジタルデータはどんなものか?という研究が必要そう。



とりあえず、僕的にはGumroad超推しです。現状はちょっとサーバーの具合が怪しいですが、そんなことはささいな問題。
渡米して就職してもいいくらい素敵。