昨年1年間に東京都内であったオレオレ詐欺を警視庁が分析したところ、犯人が被害者に対し、金融機関で声をかけられた時にうそをつくよう指示するケースが相次いでいることがわかった。急増している現金手渡し型では「お金だと分からないようにして」と求める場合も。警視庁の担当者は「詐欺を見破るポイントになるので参考にして」と話している。
同庁特殊詐欺対策本部によると、都内の振り込め詐欺被害の昨年の認知件数は1563件。前年より208件減ったが、被害額は約36億2200万円で、約4億1700万円増えた。件数、被害額ともに9割以上が息子などを装うオレオレ詐欺だった。
対策本部が昨年10〜12月分(414件)を抽出して詳しく調べたところ、120件で犯人から何らかの指示があった。このうち44件で、金融機関などで声をかけられた場合の対応を示されていた。「家の新改築費」と答えるよう求められていた例が25件で最も多く、「親族に借金を返す」「東日本大震災で被災した」と答えるよう指示されたケースもあった。