'12/2/15
路面電車でICカード実験
広島電鉄(広島市中区)は15日、運賃を支払うICカードPASPY(パスピー)かICOCA(イコカ)を使えば、路面電車のどの扉からでも降りられる試験運行を始める。対象は2路線の各1台。広島駅から紙屋町東を経由し、広島港までの1号線と、同駅から宮島口までの2号線で走らせる。
通常、3両編成の車両では、運転士と車掌そばの扉は乗降どちらも可能だが、中扉2カ所は乗車専用。試験運行では、中扉にも精算用のICカードリーダー機を設置し、全ての扉から乗り降りできるようにする。
乗客が降りるために車内を移動する距離を短くするほか、降車時間を短縮し、スムーズな運行につなげる。3月31日まで。広電によると現在、乗客の約7割がICカードを利用している。現金の場合はこれまで通り、2カ所の扉からの降車になる。
【写真説明】試験運行を知らせるステッカーを貼った車両