1940年代以降の現代美術に大きな影響を与えたアメリカの画家、ジャクソン・ポロックの、評価額が日本円でおよそ200億円とされる代表作などを紹介する、日本で初めての大規模な回顧展が10日から東京で始まります。
ジャクソン・ポロックは、キャンバスに即興で絵の具やペンキをまき散らすように描く「アクション・ペインティング」と呼ばれる表現手法で知られるアメリカの画家で、1956年に、交通事故のため44歳の若さで亡くなりました。
日本で初めてのポロックの大規模な回顧展が10日から東京で始まるのを前に、9日、内覧会が開かれました。
会場には、国内外から集められたポロックの作品が、20歳ごろの初期の作品から年代を追って合わせておよそ70点、展示されています。
このうち、1950年に制作された「インディアンレッドの地の壁画」は、縦1メートル80センチ余り、横2メートル40センチ余りの赤褐色のキャンバスに、白や黒や黄色の線が自在に描かれた全盛期の代表作です。
イギリスのオークション会社の最新の評価では、およそ200億円に相当するとされ、今回、イランのテヘラン現代美術館から、初めて海外に出展されました。
ジャクソン・ポロック展は、10日から、ことしの5月6日まで、東京・千代田区の東京国立近代美術館で開かれます。
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