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火炎瓶事件 判断能力が焦点に

2月14日 0時50分

韓国・ソウルの日本大使館に、火炎瓶を投げつけた中国人の男の初公判が、13日ソウルで開かれ、被告側が、中国で過去に精神疾患の治療を受けていたことを示す文書を提出したことから、被告の判断能力を巡る裁判所の判断が大きな焦点となりそうです。

この事件は、先月8日、ソウルにある日本大使館に4本の火炎瓶が投げつけられたもので、中国人の劉強被告(37)が、その場で身柄を拘束され、火炎瓶の使用を取り締まる法律に違反した罪で、起訴されました。
この事件の初公判が、13日、ソウルの地方裁判所で開かれ、劉被告は、日本大使館に火炎瓶を投げつけたことを認めたほか、被告側は幼いころから精神疾患を患い、20代に入ってからも治療を受けていたことを示す文書を提出しました。
劉被告を巡っては、この事件のほかに、去年の12月26日に東京・千代田区の靖国神社の境内の門を放火した疑いがあるとして、警視庁が逮捕状をとって、今後、韓国側に身柄の引き渡しを求めることにしています。
しかし、韓国の裁判所が劉被告に判断能力がなかったと認めた場合、裁判終了後に身柄を中国に送り返す可能性もあり、この問題について、裁判所がどのような判断を示すかが大きな焦点となっています。