産科医もう1人増えたら 里帰り出産再開も
伊那で地域医療シンポ
長野県と上伊那地域包括医療協議会主催の「地域医療をともに考えるシンポジウム」が29日、約400人が参加して伊那市西町の県伊那文化会館であった。
パネル討論では、上伊那地域の公立3病院の院長や上伊那医師会の北原敏久会長らがパネリストを務めた。伊那中央病院(伊那市)の川合博院長は、医師不足により中止している里帰り出産について「6人いる産科医がもう1人増えたら、段階的に再開したいと考えている」と語った。
南信地域へのドクターヘリ配備に関し、県健康福祉部の真鍋馨部長は「現在運用している2機の状況をみてさらに検討したい」と述べるにとどまった。
また昭和伊南病院(駒ケ根市)の長崎正明院長は医師不足による経営悪化が2009年度から改善してきていることを話したのに対し、辰野総合病院(辰野町)の土屋文夫院長は常勤医師7人と現在も厳しい状況が続いていることを訴えた。討論に先立ち、「地域医療再生のための処方箋」と題して城西大経営学部の伊関友伸教授の講演もあった。 (鴨宮隆史)
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