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◆第20回串本海中フォトコンテスト受賞者発表 |
審査員:高砂淳二 鍵井靖章 古見きゅう |
一般応募者数:151名 応募点数:843作品 |
ショップ部門:18店舗 応募点数18組 |
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賞 |
作 品 名 |
受賞者氏名 |
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作 品 名 |
ショップ賞店名 |
1 |
グランプリ |
大家 |
白山 貴浩 |
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「えびちゃんのお家」 |
自然遊学フォレスト |
2 |
第1席 |
脅威のバブルリンガー |
来住 尚登 |
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なかよし |
潜水屋DAIKI |
3 |
第2席 |
絆 |
栗山 麻奈美 |
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exposure |
ダイビングスクール コージー |
4 |
第3席 |
生き物的必然 |
今井 寛治 |
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5 |
審査委員賞 高砂賞 |
二人の世界 |
杉内 良作 |
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6 |
審査委員賞 鍵井賞 |
守る |
程原 裕次 |
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7 |
審査委員賞 古見賞 |
Pole Dance |
栗山 麻奈美 |
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8 |
串本テーブルサンゴ賞 |
こもれび |
宮崎 正秀 |
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9 |
サンゴ賞 |
金魚鉢からの脱出 |
宮川 英子 |
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10 |
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緑の山 緑の海 |
宮道 成彦 |
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11 |
生態賞 |
シェルパワー |
大浜 昌夫 |
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12 |
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侵略 |
鈴木 崇弘 |
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13 |
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アイノカタチ |
波多野 真介 |
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14 |
スマイル賞 |
SMILE |
壷井 彩 |
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15 |
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Ⅰ love kushimoto |
田中 裕子 |
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16 |
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立ち会い出産 |
上村 真由 |
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17 |
入選 |
二人が一番 |
西尾 公利 |
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18 |
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怒らんといて |
高瀬 健治 |
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19 |
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我が家 |
野崎 武志 |
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20 |
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fireworks |
冨弥 充 |
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21 |
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華麗な一輪 |
大浜 昌夫 |
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22 |
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上目づかい |
程原 裕次 |
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23 |
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じーっ。 |
野口 豊和 |
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24 |
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アジロード |
加藤 哲也 |
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25 |
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サンゴの産卵 |
池上 雅之 |
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26 |
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ぜんぶ生きてる |
杉内 良作 |
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27 |
新人賞 |
杜の番人 |
篠原 孝司 |
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28 |
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一方通行 |
川畑 隆裕 |
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29 |
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水玉仲間 |
百々 晶子 |
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30 |
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日曜の午後 |
嶋田 真弓 |
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31 |
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全開 |
塚本 聡士 |
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◆第20回串本海中フォトコンテスト総評 |
総 評
高砂)串本フォトコンの写真のレベルはとても高く本当にびっくりしました。
南国の雰囲気から北の雰囲気まで両方あるから、なおさら賑やかな感じがし、それをじっくりと見て色々な視点から撮影している。それを見ていてとても楽しく審査ができました。全国的に水中写真のレベルが上がってきていると思います、その中でも串本は特に勢いを感じられました。
鍵井)とても素晴らしい作品が出そろったと思います。今回審査するにあたり、一つのテーマを持って作品を選びました。それは3.11を経験して、それを経験した僕達はどの様に海を見つめて行けば良いだろうと。3.11を経験することにより撮影、出品した方々にもきっと心のどこかで変化があったと思います。審査する側もただ串本の海が綺麗だというだけではなく、僕達の置かれている環境・状態を解して審査をしました。その審査員の意とする作品が集まってきたとても素晴らしいコンテストでした。
古見)すごく色々なバリエーションの写真があって、見ていて楽しかったです。その中でも上位入選の作品はそこから、ただ綺麗とかただ面白いだけではなくもう一歩抜け出した要素があったような気がします。今年は3.11の震災、その後和歌山でも水害などがあり、色々な事を考えさせられた年だったと思いますが、こうやって串本に来られるダイバーが写真を楽しむことにより、このフォトコンテストを切掛けにして賑わってゆく未来が描けるような、すばらしい作品ばかりでした。
グランプリ
「大家」
高砂)この作品は面白いですね。サンゴが被さっていて、その下にハタがいる状況というのは僕達もダイバーなので分かるのですが、実際にこのようなはめ込んだ水中ならではの写真というのは初めて見たように思います。構図や太陽を入れたグラデーションなどこんなに完璧な写真が撮れるんだなとびっくりしました。
鍵井)選出する中で、一目惚れをしてしまいました。一枚の写真の中に2つのストーリーがあって、何か不思議な雰囲気を醸し出していて、正直やきもちをやいてしまいました。昨年のグランプリ受賞作品のアザハタとはまったく違った表現がされていて、素晴らしい作品でした。
古見)二年連続で似たようなシュチュエーションの作品がグランプリに選ばれる事はまずないのですが、それを差し引いても素晴らしい写真だなと思います。アザハタが異次元空間から顔を覗かせているような不思議な写真で、僕もこんな写真を撮ってみたいなと思いました。
第一席
「脅威のバブルリンガー」
リングを作っている人にも賞をあげたいくらいですが、串本のフォトコンテストは必ずと言っていいほどこのバブルリングが出てきますが、この作品は衝撃的で輪っかが今にも繋がりどこまでも続いてゆくようなうれしくなる作品でした。
第二席
「絆」
串本らしいサンゴの作品で、サンゴの生命力の強さが感じられ視点も良く、とても良い作品でした。
第三席
「生き物的必然」
捕食のシーンもなかなか無い瞬間で、赤いヤギがこのようなドラマティックな背景として入りそのラインの上でこの捕食、ドラマが描かれていてとてもうまい作品でした。
審査員特別賞
高砂賞
「二人の世界」
透明度の良い砂地の気持ちよさそうな所で2匹のタコが仲良くしようとラブラブな感じが、何か草原で二人が恋を語り合うような雰囲気に惹かれ、一目で高砂賞に決めました。寄って撮るではなく引いて撮る、こんな広いところで幸せだねという雰囲気を出すというのは意外にしないと思います。非常に成功していると思います。
鍵井賞
「守る」
毎年鍵井が好きな写真をという意味で鍵井賞を選んでいるのですが、今年は視点がハッキリしていたのでこの作品を選びました。カモハラギンポの胸鰭と卵の目にすごくピントが合っていて、尚且つギンポの表情がこの卵たちを守って行くぞという勢いがうかがえて、今の僕の気持ちにとても沁みました。愛情あふれるすごく素敵な作品だと思います。
古見賞
「Pole Dance」
ネジレカラマツは僕も潜っていて常に何かいないかなと思いながら生き物を探してしまうのですが、とっても写真のアクセントとしては魅力的な被写体でそこに、とぼけたような表情のアオサハギの幼魚が絡んでいて、ぐるぐると回っている中でこのアオサハギも回りながら周りを見ているのかななんて、いろんな事を考えさせてくれるとてもかわいい作品だと思います。
串本テーブルサンゴ賞
「こもれび」
串本のテーブルサンゴは有名ですが、それを象徴する折り重なるようなすごいテーブルサンゴとサンゴの勢いを表し、波の波紋から光の強弱ができてそれがサンゴに当たり、そのゆらゆら感がでている。構図の切り取りかたも上手く完璧な写真だと思います。(高砂)
サンゴ賞
「金魚鉢からの脱出」
串本の海の良さをよく表した写真だと思います。真っ赤なソフトコーラルにキンギョハナダイが群れいていて、幸せになれるような温かな印象の写真がとても良く、縦位置の構図でハナダイの行動を予測している感じで、被写体に対して観察力を持っている様子が伺えます。ハードコーラルだけでなくこのようなソフトコーラルも豊かであるとう表現がなされていてサンゴ賞にふさわしい作品でした。(鍵井)
「緑の山緑の海」
串本のサンゴを半水面で写真に収めようとするとなかなか難しく、意外と綺麗な写真が撮りにくのですが、この作品はすごく上手に背景の緑の山と緑のサンゴが広がるようなうまいバランスで撮れていると思います。(古見)
生態賞
「シェルパワー」
貝が卵を産んで潮にのって流れ始めてるという作品なんですが、海の中では意外に地味な生き物ですが、こうゆう瞬間を捉えたものを見ると、卵を産んで一生懸命生きている感じがし、さらに潮にのってこの卵を遠くに運ぼうとする広大な意思みたいなものが感じられて良い作品だと思います。(高砂)
「侵略」
すばらしいシーンです。スナイパー触手を伸ばし他のサンゴが迫ってくるのを追撃する。こんな風に沢山の触手を出し他種のサンゴに攻撃するというのはあまり見た事がなく、串本ならではの作品だと思います。(鍵井)
「アイノカタチ」
ワレカラのお腹の中に卵があり、そんな卵を抱えたお腹の中にこんなハートのマークが出るんだとびっくりしつつ羨ましいなと思いました。ほんとに素晴らしい作品です。なんかハートフルな感じがしました。(古見)
スマイル賞
「SMILE」
人の顔が笑っているようでとても上手く切り取っていて、本当に顔に見えとてもユーモラスに感じ、良い作品です。(高砂)
「I love kushimoto」
本当にかわいいハートです。このイソギンチャクはおっぱいにも表現されますが、いっぱいのおっぱいが集まってハートを作った、心が温まる作品です。(鍵井)
「立ち会い出産」
2匹のギンポが一つの穴に入って幸せそうに暮らしているとても良い瞬間を捉えていると思います。見ているこちら側まで微笑んでしまうかわいらしい作品だと思います。(古見)
入選
いろんな写真があり賑やかですが捉え方が面白い作品が多く思います。模様であったり、透明感、デザイン性にとんだ作品があり、とても面白く思いました。
新人賞
新人賞と思えない作品ばかりです。来年は上位目指して頑張って頂きたいと思います。
ショップ賞
「えびちゃんのお家」
ライティングや背景、ぼかし具合、技ありの作品ばかりです。(高砂)
「exposure」
露出の違いによる3つの作品表現がとても面白く思いました。一つの被写体で様々な表現ができる水中ならではの作品です。(鍵井)
「なかよし」
タイトル通りの仲の良さそうなお魚達が3点共に写し出されていて、須江の海を上手く表現してある組写真です。(古見)
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