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科学
【放射能漏れ】2号機下部高温 温度計、故障と断定
2012.2.14 00:17
福島第1原発2号機で原子炉圧力容器下部の温度計が温度上昇した問題で、東京電力は13日、温度計の故障とほぼ断定し、昨年12月に宣言した冷温停止状態は維持されているとした。温度計を点検したところ通常より電気抵抗が大きく、400度超の異常値も示した。東電は原子炉内の高温多湿の影響で、温度計の配線が断線したとみている。
温度計は今月初めから上昇を続け、12日午後に保安規定上の管理目標上限の80度を超え、13日正午には94・9度を示した。東電は注水量を増やし、保安規定の制限を満たさないとして経済産業省原子力安全・保安院に報告していた。
しかし、同日午後に温度計を点検したところ、電気抵抗が通常より大きいことが判明、計測値上昇の原因と断定した。点検後には、計測限界の400度を振り切る「通常ではあり得ない値」(東電)も示した。
他の2つの温度計は33度前後で安定しており、溶融燃料が連続して核分裂反応を起こす「再臨界」は起きていないという。
東電は今後、温度計の評価結果をまとめた上で保安院に報告し、保安規定上の「運転上の制限の逸脱」の状態から復帰させる。
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