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ジョッキ猫やねん!
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『雪天使 ~お前に捧ぐカノン~』

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小説書きます

タイトル 『雪天使 ?お前に捧ぐカノン?』

前書き
これは僕の妻である 『妃宮 咲梗』作品の雪天使を独自にアレンジしたものである。
http://ncode.syosetu.com/n5117f/


<あらすじ>
このまま世界が平井政司をないがしろにしたら、100年後の未来はこうなるという感じ



<本文>

国はラスベガス。貧困地区のホーレスたちは飢えていた。
貧乏人は華やかなカジノや高級車を目の前でチラリと見て、立場の違いに絶望する。
しかし、そんな中でも平気な人は居る。例えば生まれながらにホームレスだった者は、贅沢をした事がない。絶望は日常であり、心の抱くのは希望のみで、金持ちに嫉妬したりしない。


例えばニート化せずに前向きに車拭きする孤児が居て当然であり、廃棄されたゴミに群がる笑顔の子供達も居る。
例えばこんな感じ
http://432.mitemin.net/userpageimage/viewimagebig/icode/i3760/
http://432.mitemin.net/userpageimage/viewimagebig/icode/i2845/



<そんな世界観の世界の教会にて>

こんな感じの施設
http://432.mitemin.net/userpageimage/viewimagebig/icode/i2601/



少女は今、大切な親に別れを告げている。

判れるのは教会の神父で、歳は80頃。老体により衰弱して今にも死にそうである。
少女の親代わりだった神父さんの手を握り少女は語りかける。

少女「神父様! しっかりして!」


神父「……この孤独な……老いぼれ……なんかの……最後を看取ってくれる……者がいて……心から……幸せに思うよ……」



少女「さいごなんて言わないで! 神父様がいなくなったら私……! またひとりぼっちになっちゃうよぉ!!」


神父「どうか泣かないでおくれ…私の可愛いカノン……。大丈夫……必ずお前の側で……見守っているから……」


少女「いやよ! いやいや!! おねがい! 行かないで!!」



……ここは古ぼけた木造教会。貧乏であり市街から離れた場所で人の行き交いも無い。
賑やかなラスベガスで車の音も何も無い静かな時が、2人を包み込んでいた…///





少女のまぶたに思い出が蘇る。
神父さんとの思い出がフラッシュバックする。
虐めらた時は、抱きしめてくれた。一緒にごはんを食べた。一緒にごはんを作った。笑っていた。

その楽しい思い出も、少女は涙を流す事で己の不幸を自覚する。
一番必要であった筈の家族を今、失った・・・その悲しみは6歳には耐えられない。
先ほどの別れを思い出し涙せざる負えない。

この涙は、世界で誰一人として気付いてやれない。
夜、煌びやかなネオンに色取られて幸せしか知らない者たちに2人の不幸が判るはずも無く。

幸せの宴が聞こえる世界は、残酷にも、残された一人の子供に笑いかける様子。

だが、少女にとっては、それはどうでもいいこと。

少女は、ただ、目の前で最愛の人の死を受け入れて涙するだけ。

犬のうん子を掴んだ少年が、2人の前を横切ろうとも・・・


 ☆彡




<犬のうん子を掴んだ少年が、それを味見したかもしれない世界の6年後にて>

『実写版ちびまる子ちゃん』の世界観で花輪君の豪邸そっくりな家に青年がいる。

青年15歳は、金持ちなりにイケイケの服をコーディーネート。
とはいえ、これからバイクにどきゅんとぶっとばす為、意外と派手でもない。
ただのライダースを着用

「おやお坊ちゃま。お出掛けですか?」
黒い執事の田中さんかと思う様な風貌が声を発した。







「目的地まで、御車で御送り致しましょうか!?」
はなわ家の『ジイ』らしく振舞う田中に似た召使。


「いやいいよ。どうせ暇潰しで適当にその辺、ぶらついてくるだけだから」
恩着せががましいということか?
うざいんだよ。クソジジイ!耳にタコが出来る程、聞いたわ!!という表情はせずにクールボーイな感じ・・・夕ぐれの様な表情である。


「お気を付けて行ってらっしゃいませ!?」

ジイは最後まで見送る。ストーカーの様なまなこで見送るが、それは私の被害妄想だ!

実に清潔感漂う流れに、私は不愉快な気持ちでクールボーイを見ていた。
だって「おっす!オラXXX!」みたいなテンションで執事に挨拶するんだよね。
もう、これは論外だし、書き直し、台詞を無かった事にする。





そうしてクールボーイは馬にまたがり颯爽に走る。
風を切る。

途中、切られた人がいるが気にしない。それは所詮、私の被害妄想だから。













   畜生!!
 
この豪邸にはデカイ庭があるじゃにか!

いつになったら、家から出られるんだくそが!

しかも、門番までいやがるぜ!













   派動拳派動拳




「……大変申し訳御座いませんがお坊ちゃま……まだ未成年ですし、無免許ですので運転は……」









はぁあ? 無免許で波動拳かよ。そりゃあ、門番に引き止められて当然だ。
さあどうする? この窮地をどうやって波動拳無しで乗り切るつもりだ?
そうか。なるほど、昇竜拳で乗り切るツモリか・・・私が甘かった。

<昇竜拳の説明>
昇竜拳とは、しょうりゅうけん。いわゆる商流権の事である。
商売人のごとく人の心理を読み解き、得を得る。その得をを得る特権を行使する事を・・

・・・・
・・・
・・

もういいや。つかれた。

とにかく青年は買収した。
己の特権を生かして古いバイクを門番に差し上げる提案をした。

でも、門番も門番たる務めを忘れちゃいない。
万が一買収されたと旦那様にバレれば、リストカットされる様にリストラされるからだ。
だが、おぼっちゃんの印象が悪くなるのも困る。
嫌われてしまえば、いずれ将来、リストカットされる運命になる。

門番は悩んだ。悩み抜いた。
そして一つの答えに辿りついた。
「見なかった事にしよう。頑張って引き止めた振りをしよう。」
そうです。困った振りをしてれば、おぼっちゃんに、罪悪感を植えつける事ができ、後後に活かされる。。
バイクを貰えば恩を与えられた貸しを受けてしまい、余計に面倒ごとになる。
万が一、バイクが旦那様に見つかればそれこそリストカットされる






門番の思いをよそにクールボーイは門を飛び出し走る。走る意味は何なのかを探し求める様に・・・・

ようやく外に出て風を切るように走ると、もう一個、門があった。

またも、門番Aのごとく、ごねられる。しかし、逆らえない。
無駄な時間を過ごした時間は、この時点で5分も経っている。私が風呂に入れる時間あるかもしれない。


ともかく青年は青春する様に走る。まるで映画のワンシーンを長距離走するかの様










実に羨ましい。ひっきーのオレには根本的に何か違うものを感じる。

オレだけじゃないな。世界中から冷たい眼差しが豪邸に注がれた筈だ。

メイドやら羊やら、プールとかでワンダーランド・・・