つなぐ 希望の木
災難を乗り越えてきた木々を、都内に訪ねた。
【社会】福島第一原発 2号機90度超える東京電力は十三日、七〇度前後に上昇していた福島第一原発2号機の原子炉底部の温度が同日午前、冷温停止状態宣言後の最高値となる九三・七度に達したと発表した。格納容器内の気体の成分分析からは、連鎖的に核分裂が起きる臨界は起きていないとしている。 東電は同原発の保安規定で、原子炉底部の温度を八〇度以下に維持するよう定めている。温度計の値が八〇度を超えたのは、昨年十二月に冷温停止状態を宣言して以降、初めて。東電は経済産業省原子力安全・保安院に対し、保安規定に違反したと報告した。 東電は炉心への注水量を毎時約四トン増やし、同一七・四トンにした。温度が上昇しているのは、底部の三カ所に設置してある温度計の一つ。この温度計のみが七三〜九〇度強の間で大きく変動する一方、他は三五度前後で低下傾向を示しているため、故障の可能性が高いとみている。 保安院は東電に対し、温度の把握の方法を再検討するよう指示した。森山善範原子力災害対策監は「原子炉の冷却はできている。放射性物質の放出も確認できず、安全性に問題はないと考えている」と述べた。 東電の松本純一原子力・立地本部長代理は「底部の温度だけで(冷温停止状態の)判断をしているが、少し定義の見直しが必要かと思う。原子炉全体が冷えていることが重要」と話した。 PR情報
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