整備新幹線:着工認可へ…北海道・北陸・九州3区間

2011年12月15日 22時3分 更新:12月15日 22時11分

 民主党は15日、整備新幹線(北海道、北陸、九州の各新幹線)の未着工3区間の着工について、今年度内に認可する方針を了承した。建設財源の安定的な確保など着工条件がクリアできると判断した。来週政府に申し入れ、年内にも政府方針として決める見通し。新規着工が決まれば08年3月に認可された九州・長崎ルートの武雄温泉-諫早以来となる。

 未着工3区間は、北海道の新函館-札幌と北陸の金沢-敦賀、九州・長崎ルートの諫早-長崎。同日開かれた党政策調査会の会合で、前原誠司政調会長が3区間の同時着工を了承した。前原政調会長は会合で「厳しい経済環境を考えれば、今回がラストチャンス」と話した。

 ただし北海道は、並行在来線のJRからの経営分離問題で地元調整がついておらず、着工時期が遅れる可能性もある。

 国土交通省は3区間の総事業費を約2.7兆円と試算している。財源確保が難題だったが、今年6月の法改正でJR各社が支払う新幹線の施設使用料を建設財源に回せるようになった。また通常10年間程度の建設期間を15年以上に延長することも検討されている。【三島健二】

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