イランが海上交通の要衝、ペルシャ湾のホルムズ海峡を封鎖する可能性を示唆し、緊張が続くなか、現地で警戒に当たるアメリカ海軍の司令官が記者会見し、イランが潜水艦や自爆攻撃にも使える高速艇を増やすなど、現場海域の軍備増強を図っていると指摘しました。
ペルシャ湾のホルムズ海峡は、日本の原油タンカーのおよそ9割が通過する海上交通の要衝で、イランは去年12月以降、核開発問題を巡る欧米の経済制裁への対抗措置として海峡封鎖の可能性を示唆し、緊張が続いています。
こうしたなか、ペルシャ湾に展開するアメリカ第5艦隊のフォックス司令官は、12日、艦隊が拠点を置くバーレーンで記者会見し、イラン側の最近の動きについて、「潜水艦や攻撃用の高速艇の数を増やし、高速艇は自爆攻撃も行える装備を備えている」と述べ、現場海域の軍備増強を図っていると指摘しました。
一方で、フォックス司令官は「われわれは油断することなく、万全の準備を進めている」と述べ、イランがホルムズ海峡を封鎖する動きを見せた場合、アメリカは万全の体制でこれを阻止できるという考えを強調しました。
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