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高い線量で戻れず 復興住宅を検討

2月13日 8時33分

高い線量で戻れず 復興住宅を検討
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原発事故の影響で全域が警戒区域と計画的避難区域に指定されている福島県浪江町が、中でも高い放射線量のために仮設住宅などから戻ることが難しい住民のために、復興住宅を建設する計画を検討していることが明らかになりました。

この計画は、浪江町の中でも高い放射線量が計測されている赤宇木地区の住民を対象に、12日に、多くの住民が避難している二本松市で初めて開かれた住民集会で、馬場有町長が明らかにしました。
浪江町では、4月にも予定されている政府の避難区域の見直しへの対応を検討していますが、仮設住宅などに避難し、高い放射線量の影響ですぐに戻ることが難しい住民のために、長期間生活ができる復興住宅を、2年以内をめどに建設する計画を検討しているということです。
そのうえで馬場町長は「仮設住宅などの生活には限界がある。復興住宅は町内の線量の低い地域やほかの市町村などに建設したい」と話しました。
集会に参加した男性は「高い放射線量でもう家には帰れないと思っている。国や東京電力には住宅も農地もきちんと賠償してほしい」と話していました。