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斜面 02月12日(日)

恐ろしいウイルスが研究所から漏れて世界中に。あるいはテロリストが科学者に殺人ウイルスを作らせる…。映画や小説の中だけの話と思っていたが、楽観できない現実を知らされた

   ◆

鳥インフルエンザの論文がテロに悪用されるかもしれない。そんな趣旨の記事である。昨年12月22日付本紙に載った。米政府の科学諮問委員会が一部を削除して掲載するよう求めたという。のっぴきならない事情があってのことか

   ◆

問題とされた論文は2本。東大医科学研究所の河岡義裕教授も執筆している。鳥インフルエンザウイルスに、どのような変異が起きれば感染しやすくなるかを扱ったものである。論文が公表されると感染力の強いウイルスの作り方が知れ渡ってしまう―。米諮問委は、これを恐れた

   ◆

河岡さんらの研究グループは1990年代に、インフルエンザウイルスの人工合成に成功している。論文が出たとたん、CIAの女性エージェントが接触してきた、と著書にある。口止めをして去ったというから、映画さながらだ

   ◆

今年になって、河岡さんら39人の科学者が自主的にウイルス研究を60日間停止するとの声明を出した。安全性をアピールするとともに、国際社会に課題を投げかけた格好だ。原発事故で先端科学の光と影を目の当たりにした。映画の世界と思っていると、しっぺ返しを食らう。専門家とともに考える時代である。

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最近の斜面

      02月11日(土)
       〈夢はいつもかへつて行つた 山の麓のさびしい村に/水引草に風が立ち〉。立原道造(みちぞう)の詩「のちのおもひに」の冒頭だ。繊細・純情な詩人だった。建築家・画家としての顔にも信州で触れられるようになる……
      02月10日(金)
       「科」のつく地名が、長野県に多いのはなぜ? 先ごろ再会した県外の知人に、あらたまって聞かれた。満足に答えられず、ばつの悪い思いをした。埴科、明科、蓼科…。思いつくままに挙げても確かに多い……
      02月09日(木)
       画家で登山家の芳野満彦さんといえばあの山靴だ。サイズは12センチ。この靴で内外の大岩壁を制覇し「五文足のアルピニスト」と呼ばれた。原村八ケ岳美術館で3年前に開いた絵画展にも展示されていたから、目にした人も多いだろう……
      02月08日(水)
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      02月07日(火)
       厳しい中にも明るい兆しが見える―。諏訪湖できのうの朝、「御神渡(おみわた)り」の拝観式が行われた。結氷した湖面にせり上がった氷の筋から、一年の世相や農作物の豊凶を占う神事である……
      02月06日(月)
       「存在感というか、らしさが出ていないのよ」。知人たちと先日、阿部守一知事について話していて、そんな感想を聞いた。手堅さは認めた上で、公約を推進する力強さを求めているように思えた……
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