福島県の農業団体の代表らが9日、鹿野農林水産大臣と会談し、食品に含まれる放射性物質の基準が大幅に厳しくなることを受けて、まだ新たな基準が示されていないことしのコメの作付制限について、国から早急に指示するよう要請しました。
食品に含まれる放射性物質の基準は、原則として、ことし4月から大幅に厳しくなりますが、これに伴ってコメの作付制限をどのように見直すかはまだ決まっていません。
このため、9日にJA福島中央会の庄條徳一会長とJA全中=全国農業協同組合中央会の萬歳会長が鹿野農林水産大臣を訪れ、ことしのコメの作付制限について、国から早急に指示するよう要請しました。
さらに庄條会長は、食品の新しい基準値で1キログラム当たり100ベクレルを超える放射性セシウムが含まれるコメが見つかった場合には、収穫した農家だけでなく、地域全体のコメも買い上げの対象とすることも求めました。
これに対して、鹿野大臣は「作付制限については、県や市町村とよく相談しながら、国が押しつけるのではない形で決めたい」と述べ、地元との調整を急ぐ考えを示しました。
[関連リンク] |
|