最終更新日:平成20年2月18日

昭和59年

西山動物園 SC-Zoo@city.sabae.fukui.jp
電話番号:0778-52-2737 

昭和59年の西山動物園に関する広報さばえ及び新聞報道(抜粋)です。




珍獣のレッサーパンダが中国から鯖江市に年内にも届くことになりました。友好親善のシンボルに動物を交換しようという2年越しの交渉が実ったもので、21日に訪中する山本治同市長が北京で正式調印、市もお返しにダチョウなどを贈ります。市では、ツツジの名所・西山公園に専用飼育舎を建築して、来春から一般公開する予定です。
 レッサーパンダの受け入れ話は、第3次鯖江市友好訪中団(団長、山本市長)が訪中した去る57年7月に、山本市長と北京経済建設総公司の肖秧総経理の間で持ち上がりました。動物交換という形で交渉が進められ、21日の第5次訪中団出発を前に、中国側から北京で正式調印したいとの返事が市に届きました。
 中国から鯖江市にプレゼントされるのは、北京動物園で繁殖・飼育された珍獣レッサーパンダのつがいをはじめキンケイ、ギンケイ他各つがいの計4種類で2頭6羽です。
 また北京動物園の希望で鯖江市から同園に贈られるのは、アフリカダチョウ・アメリカダチョウ・オーストラリア産の小型ダチョウ・エミュ各つがいと南米・ボリビア産のリスザル10頭で、既に神戸・王子動物園を通じ動物商から購入する話がまとまっています。
 21日に出発する第5次市友好訪中団は、22日に北京入りし翌日まで北京に滞在しますが、その間、北京動物園関係者と山本市長の間で正式調印する予定です。市では、10月中にも中国側へ動物を贈る計画でレッサーパンダも年内には鯖江へ“輿入れ”する公算が強いということです。
 市では、既に飼育係の嘱託1人を採用済みでレッサーパンダのいる神戸・王子動物園に派遣、実習に当たらせています。さらに9月市議会に予算を計上、西山公園に専用飼育舎を建設することにしています。また、来春には専門知識を持った飼育技師を採用するなど、受け入れ態勢づくりを進めています。
 レッサーパンダはアライグマ科で体長50〜60cmのかわいい動物です。中国名は小熊猫で、上野動物園で人気抜群のパンダとは少し小さく、尾が長く耳が三角にとがっているのが特徴です。国内には8動物園で飼育されていますが日本海側でははじめてのケースになります。






中国・北京動物園から鯖江市に贈られた珍獣レッサーパンダなどの友好親善“動物使節”の受け入れ式が19日、同動物園関係者を迎え、鯖江市役所4階ホールで行われました。肝心のパンダなどは、西山公園の“新居”が完成する来春まで神戸の動物園で仮住まいしているため、この日は写真だけの“お披露目”となりました。席上、パンダの愛称も雄は「胖胖(パンパン)」雌は「秀秀(シュウシュウ)」と公表されました。
受け入れ式には、北京市園林局の張副局長を団長とする北京動物交流代表団一行5人と山本市長、青山市議会議長ら約60人が出席しました。山本市長が「3年前にお願いしたパンダ受け入れが、みなさんの尽力で実現し感謝している。両国友好のシンボルとして大切に育てていきたい」と挨拶しました。
 これに答えて張団長は「鯖江に輿入れしたパンダは、子供たちから大歓迎されると思います。友好動物の交流を機会に、これまで眼鏡、体操を軸に進んできた両国の友好親善が一層、深まることを期待しています」と述べました。続いて張団長から動物の目録とアルバム、中日友好旗などが拍手の中、山本市長に手渡されました。
 この後、レッサーパンダのつがいをはじめ、キンケイ、ギンケイなど4種類の2匹6羽の動物が写真で紹介されました。また、北京動物園が命名したパンダの愛称も雄は大きくて元気という意味の「胖胖」、雌はすばしっこくてかわいいという意味の「秀秀」と発表されました。
 パンダなどは去る16日に委託飼育先の神戸市王子動物園に到着しており、鯖江市から派遣された飼育技師が世話をしています。雄の「胖胖」は体長1m余りで江西省南昌市動物園生まれの3歳。雌の「秀秀」は体長約1mで四川省成都市動物園生まれの2歳。仮住まいの飼育舎にも慣れ、元気に飛び回っているとのこと。
 市では、西山公園内の市老人福祉センター・嚮陽苑の北側で専用飼育舎の建設を急いでおり、来春完成後に“新居”で一般公開されます。





【レッサーパンダが来日 日中友好のシンボルに】広報さばえ 昭和59年12月号 第390号


日中友好のシンボルにと中国北京市北京動物園からレッサーパンダ、金鶏、銀鶏、アオカケイの四種の珍獣が去る16日鯖江市へ贈られてきました。
 レッサーパンダは体長約1mの雌雄の2頭。体全体が茶色い毛で覆われ、愛くるしい動物です。金鶏、銀鶏、アオカケイも中国産のものはたいへん珍しい鳥類とされています。
 レッサーパンダの受け入れは、昭和57年の第3次訪中の際に中国側に要請したのがはじまりで、このパンダには、中国側から雄には胖胖(パンパン)雌には秀秀(シュシュ)と愛称がつけられ、日中友好の使者として鯖江の子どもたちの人気者になりそうです。


【レッサーパンダがやって来た】


鯖江市と中国との友好のシンボルとなるレッサーパンダや金鶏(キンケイ)など4種類2頭、6羽の動物が11月16日来日しました。
 動物交換には北京市園林局副局長の張光漢先生、北京動物園副主任ら5人がつきそって来日し、19日市役所で受入式が行われました。受入式で張団長から山本市長に目録が手渡され、山本市長は「日中友好の象徴として大切に育てます」とあいさつ。張団長も「きっと子供たちに喜ばれるでしょう」と答えました。
《一般公開は来年5月の予定》
 16日に空輸されたレッサーパンダは、しばらくの間、神戸王子動物園に預かっていただくことになりました。王子動物園にはすでに3頭のレッサーパンダが飼育されており、ここで日本の風土に慣れさせることになっています。
 一方、来年の3月末完成をめざし西山公園内・老人福祉センター北側に、専用飼育舎を建設中です。専用飼育舎が完成次第、これらの小動物は鯖江入りしますが、みなさんへの公開は、いまのところ来年の4月から5月の予定です。
 日中友好のシンボルとして今後、大きく育てていきますのでみなさんのご協力をお願い致します。




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