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広島刑務所(広島市中区)から中国人の李国林被告(40)=逃走や窃盗などの罪で起訴=が脱走した事件を受けて、法務省は13日付で、広島刑務所の嶋田博所長を更迭し、広島矯正管区付とする人事を発表した。後任には神戸刑務所の荒関富士夫所長が就く。新体制で再発防止や信頼回復に努めるとしている。
同省は先月、事件の検証結果と再発防止策について中間報告を発表。李被告からの聴取を経て近く最終報告をまとめる。「住民への謝罪や説明に区切りがつき、今後は新たな所長のもとで組織の改善を進める必要がある」と判断したという。今回の人事とは別に、嶋田所長やほかの関係者への処分を検討している。
広島刑務所長の任期は通常1〜2年で定期異動が多い。嶋田所長は昨年4月1日付で就任していた。