2012年 2月 12日
海底トンネル事故 不明の3人立て坑内か
倉敷市の海底トンネル事故で、工事を請け負った鹿島建設は残る3人の不明者もトンネルの立て坑内にいると見てガレキの撤去作業を急いでいます。事故の発生から6日目、海底トンネルではまだ発見されていない3人の捜索へ向けガレキの撤去が続けられ、長さ200メートルの電気ケーブルなどトンネルの先端部分にあるものも多く回収されました。工事を請け負った鹿島建設ではまだ見つかっていない3人も流入した海水の水圧で立て坑の中にいるとみてトンネルの底に溜まった砂を吸い込む装置やさらに強力な浄化装置を導入するほか8人のダイバーを22人に増やしてガレキの撤去作業を急ぐことにしています。一方、事故当時は掘削作業が行われていなかったことが分かっていますが工事を請け負った鹿島建設では作業工程の原則からすればコンクリートで壁面を固める作業を行っていた可能性があるとの見方を示しました。

死亡ひき逃げ事件で男逮捕
11日夜、丸亀市で62歳の女性が死亡したひき逃げ事件で12日午後5時前、19歳の無職の男が逮捕されました。11日午後8時半過ぎ、丸亀市塩屋町の市道を歩いていた丸亀市今津町の藤井美津子さん(62)が後ろから来た車にはねられました。藤井さんは頭などを強く打ち約1時間後に死亡が確認されました。藤井さんをはねた車はそのまま逃走し、警察がひき逃げ事件として捜査していました。聞き込み捜査の結果、丸亀市の19歳の無職の男を割り出し、ひき逃げの疑いで12日午後4時45分、逮捕しました。取り調べに対し男は「事故を起こしたことが怖くなった」と供述しています。

殺人未遂事件で被害男性「弟に撃たれた」
10日夜、岡山市で男性が拳銃で撃たれ大けがをした殺人未遂事件で撃たれた男性が「弟に撃たれた」と話していることが警察への取材でわかりました。この事件は10日午後9時頃、岡山市中区浜の市営住宅で61歳の男性が拳銃で腹を撃たれ大けがをしたものです。警察では殺人未遂事件として捜査していますが、男性は撃たれた後、「弟に撃たれた」と知人らに電話していたことがわかりました。男性の弟の山本浩之容疑者(58)とその妻の恵子容疑者(46)は殺人未遂事件から約2時間後に拳銃3丁と実弾28個を持っていたとして銃刀法違反の疑いで岡山市内で現行犯逮捕されていて12日、岡山地検に身柄を送られました。山本容疑者は拳銃は「自分のもの」と容疑を認めていますが恵子容疑者は「身に覚えはない」と容疑を否認しています。警察では2人の殺人未遂事件との関連についても調べることにしています。

後楽園の四季を写した写真 オランダへ
40年以上に渡り後楽園を撮影している岡山市の男性の写真が今年5月からオランダの美術館で展示されることになり12日、美術館の館長らが写真の視察に訪れました。後楽園を訪れたのは岡山市の写真家、難波由城雄さんとオランダのファンボメル・ファンダム美術館の館長やスタッフです。難波さんは40年以上に渡り後楽園で四季折々の写真を撮影していて2004年にオランダで開いた個展をきっかけに今回、美術館からのオファーがあったということです。展示は今年5月から3カ月間で約40点の作品の中から出展作品を選んだり展示の方法などを打ち合わせていました。美術館では難波さんの作品を通じてヨーロッパにはない日本独特の庭園美をより多くの人に知ってもらえればと話していました。