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【サッカー】

マサ流トレでなでしこ入りアピール

2012年2月13日 紙面から

紅白戦でスライディングでボールを奪いにいくU−20の田中陽子=和歌山県内で

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 サッカー女子日本代表候補は和歌山合宿3日目を迎えた12日、午前・午後の2部練習を組み、午後に行われた15分ハーフの紅白戦では、トップのなでしこジャパンと、その下に位置する「なでしこチャレンジ」との混成チームが、若い年代の候補と対戦。U−20代表候補とは0−0で引き分けたが、U−17代表候補には0−1で敗れる波乱があった。接戦を演じたU−20代表のMF田中陽子(18)=INAC神戸=は中日の山本昌、岩瀬などと同じトレーニング法で鍛えた体で、なでしこジャパン入りをアピールした。

 仲田、猶本ら美女ぞろいといわれるU−20女子日本代表候補。まだ幼さの残るあどけない表情で、街中で見かけたら普通のかわいらしい女の子という感じの田中陽もその一人。ただピッチ上では違う。“マサ流”トレで鍛えた体で、なでしこ入りをアピールした。

 鳥取のジム「ワールドウィング」で行われている初動負荷理論をもとにした練習。イチローをはじめ、中日の山本昌や岩瀬、サッカー界では元日本代表の藤田などが取り組んでいることで知られる。今オフには日本ハムの斎藤佑も実施した。ビッグネームが並ぶが、田中陽は意外にも中学校のとき、門をたたいていた。

 高校野球の監督をしていた友人の祖父の紹介で、中学校時代に単身、鳥取へと出向いたという。「やっていくうちに速く動ける、軽く動けるようになった。行くたびに楽しくなっていきました」。外見からは想像しがたい根性を発揮。30メートルほどしかボールを蹴れなかったが、今は50メートルに達するそうだ。

 今合宿では、「体が強いし、判断もいいし、サポートも早い」となでしこジャパンの力を身をもって感じている。一方で手応えも得ている。本職はボランチとあって、沢がいない今は絶好のチャンス。「何でも続けてやっていくことが大事」。輝くような笑顔で、なでしこ入りを見据えた。 (島田明)

 

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