高騰する庶民物価、政府の統制通用せず

 生活用品も値上がりしている。LG生活健康はシャンプー、せっけんなど100種類の商品を3-8%値上げ。輸入化粧品ブランドのSK-IIも製品別に3.5-10.4%値上げされた。

 今後も値上げラッシュは続きそうだ。農心ケロッグは今月1日、「コーンフロスト」「スペシャルK」などを4-5%値上げすると発表したが、5日後に取り消した。OBビールも昨年12月、価格をいったん7.48%引き上げたが、3日後に元の価格に戻した。

 しかし、業界ではこうした商品の値上げも時間の問題だとみている。食品業界の関係者は「昨年は国際的な穀物価格値上がりなど原材料コスト上昇にもかかわらず、政府の目を気にして、何とか耐えた。コスト負担にこれ以上持ちこたえるのは難しい」と語った。

 統計庁によると、1月の消費者物価は前年同月比3.4%上昇した。上昇率は過去1年で最も低かった。しかし、加工食品物価は7.9%の上昇だった。統計庁関係者は「これまで抑制されてきた加工食品市場で物価上昇圧力が強まり、今後は急な物価上昇が見込まれる」と指摘した。

 現代経済研究員のイ・ジュンヒョプ研究委員は「政府が物価を人為的に抑制するには当然限界がある。家計へのショックを和らげるため、値上げ品目やペースを適切に調整すべきだ」と訴えた。

李錫雨(イ・ソクウ)記者
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