熊津グループは6日、中核企業で韓国浄水器業界最大手の熊津コーウェーを売却すると発表した。
熊津グループは、太陽エネルギーなど将来の成長産業に集中するため、熊津コーウェーの売却を進めていると説明した。熊津グループは7日から売却主幹事の選定手続きに入り、熊津コーウェー子会社の熊津ケミカル、化粧品事業など一部を除き、一括して売却する。売却代金は1兆ウォン(約680億円)以上を見込む。
1989年に設立された熊津コーウェーは、販売員による訪問販売と浄水器のレンタルサービスで業績を伸ばした。現在顧客数は330万人で、市場シェアは56%。販売員は約1万6000人いる。
熊津コーウェーは、昨年の売上高が1兆7000億ウォン(約1160億円)というグループ最大の系列企業で、1990年代に中堅企業だった熊津を系列企業15社による企業グループへと浮上させる上で中心的な役割を果たした。
熊津グループは2007年に投資会社ローンスターから6600億ウォン(約450億円)で極東建設を買収するなど、積極的な拡大路線を取り、財務状況が悪化した。また、太陽エネルギーなど新事業はまだこれといった成果を上げられずに苦戦している。