［ライフ］風俗店建築ＮＯ、京都・祇園商店街振興組合が禁止求める（2011.11.9 10:16）

　京都市東山区祇園町の商店などでつくる「祇園商店街振興組合」は８日、八坂神社と四条大橋を結ぶ四条通に面した一部区域で、風俗店などの建築を禁止する地区計画を策定するよう、市に要望書を提出した。市は来年度にも都市計画決定し、建築基準法に基づく工事停止などの強制力を得るため建築条例改正も検討する方針。

　対象地域は四条通沿いで、南北に交わる八坂神社沿いの東大路通と鴨川沿いの川端通までの区間約４５０メートル。パチンコ店やキャバクラなどの風俗店のほか、公衆浴場、マンション、カラオケ店などの新たな建築を禁じ、観光客を迎える良質な景観づくりを目指す。

　既にパチンコ店１店が営業する一画は規制を緩め、カラオケ店１店も建物が現存する間は営業を続けられるように配慮した。

　これまで府の風営法施行条例で、東大路通近くの市立弥栄中学校から７０メートル以内は風俗店の規制範囲だったが、同校が今年３月に廃校。今後の用途次第で規制がはずれる可能性があるため、地元で計画案をまとめた。同組合の北村典生理事長は「晴れがましく奥ゆかしい都市空間を目指したい」と話している。