10月17日の住民説明会での約束に関して
住民を欺く不誠実行為に出た市職員への
疑念を訴える公開質問状

 

『守る会』では、2002年10月26日付けで下記のような質問状を川崎市長宛へ提出しました。

下記文中で「10月17日に開催された市職員による住民説明会において、(青木謙二部長が)再度局内で協議し報告すると約束した」とあるのは、「(まだ話し合いや十分な説明がなされていないので)この鷺沼4丁目プロジェクトの建築計画を、10月31日の建築審査会の審議にかけないことを、検討する」という極めて重要な約束、のことであり、10月25日夕刻に“目的を偽って”伝えに来た結果報告とは「10月31日に建築審査会を押し進める」(=強行する)という内容のものでした。

既報の通り、市職員によるこの不誠実行為を受けて、『守る会』では、10月31日に強行された建築審査会において、厳重なる抗議行動をとり、この日における審議を延期させるに至りました。(関連新聞報道記事は、こちらです)


(14)市職員における住民を欺く不誠実行為に対して疑念を訴える【質問状】

 平成14年1026

公開質問状

川崎市長  阿部孝夫 殿

鷺沼地域の住環境を守る会 代表

 (仮称)「鷺沼4丁目プロジェクト」に関して、平成14年1025日、『守る会』の代表者宅に、川崎市まちづくり局 総務部 青木謙二部長より、午後1時過ぎに電話があり「確認して伺いたいことがあるので、環境評価室の職員とともに、本日(=10月25日)午後4時ごろ、お宅(=会代表者個人宅)に伺いたい」との申し出がありました。

 会代表者は訪問目的が「(なにかを)確認すること」とのことなのでお受けしました。

 ところがその訪問の目的は「10月17日に開催された市職員による住民説明会において、再度局内で協議し報告すると約束したこと」の結果の報告でした。

 急な訪問の申し出のため、『守る会』の会員の都合がつかず、会員わずか2名だけでその内容を聞くことになりました。

 そのような重要な用件について、その目的を偽って会代表者個人1人に報告しようとした青木氏および福井和巳環境評価室室長の行動は公正なものとは到底考えられず、卑怯な闇討ちにも等しく、市職員としてあるまじき行為であります。約100名の『鷺沼地域の住環境を守る会』の会員は、市職員による結果の報告を、当然のように直接聞きたく思っており、平成14年10月21日付けの公開質問状においても現地説明会にて結果報告をお願いいたしております。彼らの行動は、その市民意向を裏切る重大なる不誠実行為です。

 公務中の、市としての正式な報告であるならば、なぜ目的を偽って 個人宅に訪問をする必要性があるのでしょうか。

 川崎市長におかれましては、この卑劣きわまる行為を犯した市職員、青木謙二氏、鈴木氏、福井和巳氏、川邊清三氏、関口正敏氏の厳正なる処分をお願い申し上げます。

  以上


(15)10月17日の住民説明会を受けて市の関係各部署へ提出した【質問状】

 平成14年1021

公開質問状

川崎市長    阿部孝夫 殿
まちづくり局長 福地由矩 殿
関係部局長        殿

鷺沼地域の住環境を守る会 代表

  去る平成10月17日は、(仮称)「鷺沼4丁目プロジェクト」について、近隣住民の要請により26名にも及ぶ市職員が現地説明会においでいただき、説明していただきましたことを感謝いたします。会が延びて夜分遅くになってしまい、 折角おいでいただきながら説明を伺えなかった部局の方々もあったことはまことに残念に思いましたが、時間の制約もあり余儀なく閉会せざるをえなかった失礼をお詫びいたします。

 関係局が事業者を指導してくださった努力のあともかいま見られましたが、しかしながら、ほとんどの項目は、環境への影響の軽減や、危険性の会費にはほど遠い内容で、近隣住民が納得できるものではありませんでした。そこで再度公開質問状を提出し、その指導をお願いする次第であります。

【1】
平成14年10月9日に、事業者より提出された「川崎都市計画高度地区制限の適用除外」をしない場合(=5階建て程度の建築プラン)の計画図は、立面図や各階ごとの平面図、また住居プランも何も示されていないポンチ絵に過ぎず、まともな設計図とは思われない内容でした。したがって総合的見地からの比較は不可能であり、専門的に耐えうる設計図を提出することを要求いたします。

【2】
風環境におけるシュミレーションの資料となるべき風の現地調査が1カ月だけしか行われていないので、その資料が不十分です。よって風洞実験は欠くことができません。引き続き風洞実験を行うよう指導してください。

【3】
鷺沼小学校の児童数については長期推計と実数がほぼ似通っており、教育委員会の予測が信頼できることが分かりました。従って、将来にわたって小学校の分離新設が必要であることは、現地説明会の場で教育委員会も認めておいでの通りです。その場においても複数住民よろ声があがりましたように、我々住民の真の願いは、この計画地に小学校が新設されることです。教育委員会は、川崎市長および川崎市議会に対して鷺沼4丁目プロジェクトの計画地を学校・保育園・その他の市の施設として川崎市が取得することを積極的に働きかけてください。あるいは、(児童数の増加が抑えられるよう)計画規模の大幅縮小を教育委員会の立場から指導してください。

【4】
中庭状公開空地は、市道鷺沼12号線に通じる幅員6mの道が作られましたが、十分な道幅とはいえず、相変わらず使い勝手が悪い状態です。一方、居住者の生活車輛出入りは、市道鷺沼70号線のみであり、動線上無理があり、車輛の集中による自動車事故の危険性がきわめて高い状態です。これを解消するため、ピロティ方式をやめて「11階に至るまで全面を開け放した空間」とし、ここを車輛通行道として大きく開けることを指導してください。

【5】
前回質問状に記載した40項目のいずれに関しても、指導が不十分であり、近隣住民への環境への配慮が足りなく、住民の要望に添うよう指導する努力が不足しているものと思われます。再度現地説明会において、その指導の結果を住民に説明していただきたくお願い申しあげます。事業者には開発申請の提出を控えるよう、および市の部内連絡協議会に対しては建築審査会への申請の提出を控えるよう、ご指導ください。

  以上



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