川崎市の環境アセスで
「風害の問題はなし」と判定され、
建築されたマンションでの「風害」実例写真
下の2枚は、川崎市の、高津区久本というところにあるマンション
(開発申請時には「(仮称)溝の口プロジェクト」と称されていた計画)、
のビル風によって曲がってしまったバス停の写真です。
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頑丈であるはずのバス停が、重いコンクリートの台座がついているバス停が、「風」によって「転倒」し、
その衝撃で折れ曲がりました。転倒したときに、そこに人がいたら大惨事になっていたところです。
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地元の方がたのご説明では、マンションができる前にはそんな突風が吹く場所ではなかった。
マンションができたことで風環境が悪化した、という因果関係は明白だとのことです。
(いずれも2002年4月撮影)
マンションビル風で倒れ、その衝撃で曲がったバス停 |
道路反対側にある"下り方面"のバス停も曲がった |
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この「溝の口プロジェクト」は20階建ての大規模計画で、やはり
川崎市の環境アセスメントの対象となっていた開発事業でした。
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開発事業者が環境影響報告書というものを市に提出し、
その内容を川崎市が審査し、審査書を出したのが1998年(平成10年)10月30日。
その審査書の内容は、当然のように「これならば環境に与える影響は問題ない」という
川崎市行政の判断を示すものであり、
事業者は、その判断をもってマンション建築を推し進め、現在にいたります。
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川崎市が環境アセスを行って「環境的に問題はない」「風害も生じない(だろう)」と
お墨付きを出して、工事に踏み切った計画でも、
マンション完成後、実際にはこんな風害が生じている、
という確固たる証拠写真です。
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『鷺沼4丁目プロジェクト』も、
このような危険が予想されるにも関わらず
(風害の危険な個所を未だ残したまま)
問題解決をせずに建てられようとしています。
しかも、事業者が地域住民に行う“説明”は
「風害に関しては事後調査をしっかりやります」
「その結果、不具合があれば植栽などで問題を解決します」の2点のみです。
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常識的にお考えいただけばわかるように、
このような危険は、“事後調査”や、
“植栽を増やす”といったことで回避される問題ではありません。
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市行政は、
本来ならこうした危険を回避するために事業者を強く指導する立場であるにもかかわらず、
事業者と結託して、この建築計画を、
現行のまま推進しようとしています。
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市行政と事業者の暴挙を、いま、止めなくてはなりません。
川崎市内が不当で危険なマンションだらけになります。
『守る会』は、引き続き、事業者を、
そしてそれ以上に、
市民に背を向ける市行政を、糾弾します。