「川崎市では、鷺沼で起きた近隣住民の紛争を教訓に高度地区の適用除外に関する許可基準を見直します。」 「今までは用途地域の境界部分などを一切考慮せず、敷地の内部だけの影響を考慮し許可を判断していました。今後は敷地の外にも目をむけて、周囲の環境を考慮する許可基準に作りなおしします。基準項目ごとに(地域への貢献度が高いか否か等も含めて)点数制にする仕組みも導入して、今まで一律に許可を与えていた運用方針を見直します。」 「具体的には川崎市まちづくり局が「都市計画法ただし書き」の許可基準、「行政手続法」による審査基準を見直し、これを文章化した審査基準を事業者に渡せるようにします。来年の3月には策定できそうですが、場合によっては、もっと早まるかもしれません。」 「実は、平成14年10月ころから、鷺沼4丁目プロジェクト(=鷺沼ヴァンガートンヒルズ)のトラブルなどの経験から許可基準を部内で見直そうということになり、今回のような動きとなったものです。」 「さらに中庭状の公開空地については、今後、公開空地とは認めない方針です。近隣住民と居住者などがその出入りについてトラブルを起こすことが懸念されるので...。中庭状ではない通常の公開空地についてもマンション購入時の重要事項説明についてチェックし、購入者がその内容を十分に納得できる説明になっているかをみることになります。」 「中庭状の公開空地は今後認められないということは、地域への貢献度がないと判断されたといっていいでしょう。この新しい許可基準は、鷺沼ヴァンガートンヒルズに遡って適用されることは残念ながらありませんが、このヴァンガートンの計画案が、地域に対する貢献度が低い計画であるというひとつの判断を示すものであると思います。」 |
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