2012年2月11日のニュース
きょうは建国記念の日です。長崎市で賛成・反対それぞれの立場から2月11日を考える行事が行われました。
長崎市の公会堂前広場では、長崎日の丸会が主催して奉祝大会が開かれました。大会で長崎大学教育学部1年の山本優香さんは「東日本大震災では国民が冷静に助け合い、天皇と国民、国民同士の絆の深さを印象付けた。新たな時代を切り拓く国づくりに向けてまい進したい」と宣言しました。集まった遺族会や老人会など千200人は、二手に分かれて日の丸の小旗を手に長崎市内をパレードし、建国の日を祝いました。一方 教職員組合は建国記念の日に疑問を投げかけ、平和教育研究集会を開きました。 建国記念の日は天皇制の軍国主義につながるとして、この日にあらためて平和教育のあり方について考えるのが目的です。きょうは原水禁の川野浩一さんが「被爆者が見た福島」と題して講演し、核の平和利用を許してきた日本の歴史を振り返りました。そして「福島第一原発事故は起こるべくして起こった。今こそ脱原発を訴え、子ども達の未来のために安全安心な社会を作ろう」と訴えました。
今月5日長崎市西海町の新興住宅街で1棟が全焼した火事で、この家に住む女が、きょう現住建造物等放火の疑いで逮捕されました。
逮捕されたのは、長崎市西海町の無職・吉田富美子容疑者(50)です。警察の調べによりますと、吉田容疑者は、今月5日午後4時過ぎ、妹と2人で住んでいる住宅に火をつけました。この火事で軽量鉄骨2階建ての住宅およそ114平方メートルを全焼しましたが、ケガ人はいませんでした。火事の後吉田容疑者は、一時所在が分からなくなっていましたが、きのう妹と警察署に出頭し、犯行を自供したことから、現住建造物等放火の疑いで逮捕されました。警察は、犯行の動機やどのようにして火をつけたかなど吉田容疑者から話を聞き詳しく調べています。
バレンタインデーを前に、夫婦やカップルの間での暴力・ドメスティック・バイオレンスの防止を呼びかけるキャンペーンがありました。
パープルリボンキャンペーンは、DVの防止や早期発見などにつなげようと、バレンタインデーを前に県が今年初めて行いました。きょうは、県の職員などが、啓発グッズや紫のリボンがついたチョコレートを配りながら、防止を呼びかけました。県内のDVの相談件数は、年々増加傾向にあり、2010年度(22年度)は1600件以上が寄せられています。県こども家庭課松本恵理子課長補佐「対等な人間関係について、人権を尊重した暴力のない社会作りについて、考えていただければと思う」明日は、佐世保市でキャンペーンを行ない、DVの防止・啓発を呼びかけます。
島原市にある雲仙・普賢岳の砂防指定地で整備が進められていたシバザクラの公園が完成し、高校生達が植樹をしました。
島原市上折橋町の普賢岳の砂防指定地を活用して整備された「しまばら芝桜公園」です。敷地はおよそ2ヘクタール、市民有志のつくる会が、噴火災害から復興したシンボルとして誇れるようにと、市や企業などの協力を受けてシバザクラ21万株を植え込みました。きのうは完成を記念して、島原半島の高校生なども加わって植樹をしました。つくる会では公園を5年かけて整備する予定でしたが、今年、島原市で国際会議が開かれることなどから、当初の予定より早く3年間で完成にこぎつけました。公園の遊歩道沿いには、高校生がソメイヨシノの苗木を植えました。公園のシバザクラは、4月上旬ごろ見ごろを迎えます。
岡山県倉敷市の製油所で起きた海底トンネル事故で、きょう水中から新たに行方不明者1人が見つかり、遺体は五島市の43歳の男性と確認されました。
遺体で見つかったのは、東京にある「弘栄建技」の作業員で五島市の眞鳥晴次さん(43)です。きょう午前11時前、がれきの撤去に当たっていたダイバーが水深23メートル付近で発見し、県警の水難救助隊が引き揚げ眞鳥さんと確認されました。眞鳥さんは、今回の掘削工事では、コンクリートの壁を造る作業を担当していたということです。妹さん「テレビで知りました。ショックで何もいえません」この事故では作業員5人が行方不明となり、遺体の発見は2人目です。警察などでは残る3人の捜索に向け、引き続きがれきの撤去作業を進めるとしています。