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【スポーツ】

錦織完敗 200キロ超サーブ&高さに参った

2012年2月11日 紙面から

◇デ杯クロアチア戦<第1日>

 日本のエースがまさかの完敗を喫した。国別対抗戦、デビス杯ワールドグループ1回戦の日本−クロアチア第1日は10日、兵庫県三木市のブルボンビーンズドームで行われ、シングルス第2試合に登場した錦織圭(22)=フリー=は世界最速サーバーのイボ・カロビッチに4−6、4−6、3−6のストレートで敗れた。第1試合では添田豪(27)=空旅ドットコム=がイワン・ドディグを6−7、3−6、6−4、6−3、7−5のフルセットの末下したものの、日本は1回戦突破へ苦しいスタートとなった。

 世界ランク43位、格下の208センチ巨漢に、同20位を誇る日本のエースがなすすべもなく敗れた。錦織に雨嵐のごとく浴びせられる時速200キロ超の高速サーブ。エースは18本にのぼった。「打点が高すぎて、今までに受けたことのないサーブ。本当にやりづらく、自分のリズムにならなかった」。ぼうぜんと振り返った錦織。1度たりとも相手のサービスゲームをブレークすることができない文字通りの完敗。ワールドグループ1回戦突破を目指す日本にとって、あまりにも痛い1敗だった。

 勢いは完全に日本だった。錦織が1月の全豪オープンで日本人男子として80年ぶりの8強入り、そして世界ランク20位とエースは完全に世界のトップクラス。さらに第1試合では世界90位の添田が4時間を超える大熱戦の末、格上(55位)のドディグを撃破。もちろん錦織も「2セットダウンから挽回しておとこ気を見せてくれた」と奮起した。だが、そのまま連勝で一気に王手というシナリオはものの見事に粉砕されてしまった。

 それでも落ち込んでいる暇はない。3日目にはドディグとの大一番が控える。「明日(日本のダブルスが)勝っても負けても、自分の番は回ってくる。それに向かって準備をして、次は絶対に勝ちたい」。負けたままでは終われない。エースとしての役割を果たし、次こそ日本を勝利に導く。 (川村庸介)

 

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