「・・・戻ってきちゃったよ、めんどくせーな。」
俺は、積み上げられた郵便物の中から、一通の封書を取り上げた。
それは、特送(※1)の戻りであった。
しかも、封筒の表には「あて所に尋ね当たりましぇーん☆」(※2)って書いてある・・・。
俺は、しぶしぶ記録をロッカーから出してくると、代理人の事務所に住所の調査を依頼するため電話を取った。
「あーあ、住所の調査を依頼すると嫌がられる(※3)んだよな、まったく。」
だが、送達をしないことには、すべてが始まらない(※4)。
記録をめくり、委任状と訴状を見ながら、担当を確認した。
どれどれ、えーっと、○○法律事務所、担当弁護士はAの野郎(※5)で、担当事務は・・・M、Mタソ(※6)!
な、なんということだ・・・顔採用(※7)とおぼしき○○法律事務所の中でも、俺イチ推し(※8)のMタソが担当とは!
・・・フッフッフ、これなら少しは電話する気になってきた(※9)ぜぇw
プルルルル・・・。
「はい、○○法律事務所です(※10)」
「××裁判所の書記官甲野と申します。原告△△の件でご連絡差し上げました。事務担当のMさんいらっしゃいますか?(*´Д`)ハアハア」
「はい、私ですが。」
「なんと!こ、これは、まさか運命(※11)!(*´Д`)ハアハア」
「はい?」
「失礼、独り言です。ところで、原告△△の事件なんですけど、特送があて所で戻ってきちゃいました。(*´Д`)ハアハア」
「そうですか・・・すみません(※12)。」
「ご面倒でしょうけど、住所の調査、お願いします。(*´Д`)ハアハア」
「・・・あ、あのぅ・・・。」
「なんでしょう?(*´Д`)ハアハア」
「ええっと、裁判所に聞くのもおかしいとは思うんですけど、調査というのは、どのようにすればいいんでしょうか・・・。」
そうなのである。
調査しろと言うのは簡単(※13)だが、実際どうやるかと言われると、結構難しい(※14)。
ちなみに、素人相手に軽率に現地調査しろ、などと言おうものなら、費用がだれが出すのか(※15)とキレられることうけあいである。
「うーん、そう言われましても。弁護士事務所なら専門の業者(※16)に頼んだりしてるんじゃないんですか?(*´Д`)ハアハア」
「ええと、この件は任されてしまっていて・・・。」
ううむ、Aの野郎、Mタソを困らせているとは許せん。今度嫌がらせ(※17)してやろうw
・・・だが、ここはどうすべきだろうか。
送達は書記官の権限だから、ある程度までは裁量があるにしても、やはりあまり適当なことは言えない。
大体、どこまで調査すべきか、という明確なメルクマール(※18)はないのである。
しかし、俺イチ推しのMタソが困っているとあっては、仕方ない。
ここは、しっかりアピール(※19)して・・・じゃなかった、適正・迅速な手続きの進行を図るため、俺は自分なりにレクチャーをすることにした。
「あくまで、ここ限りですが・・・送達って、住所→就業場所→それでもダメなら公示送達(※20)って順番ですよね。(*´Д`)ハアハア」
「はい。」
「そうなると、送達にかかる調査は、住所と就業場所(※21)について調査することになりそうです。(*´Д`)ハアハア」
「ええ。」
「とりあえず、まずは、住民票を取ってみる(※22)ことですね。(*´Д`)ハアハア」
「それくらいは何とか。」
「次に、分っている電話番号に電話をかけてみてください。分らなかったら、104で住所から検索してもらってもいいでしょう。(*´Д`)ハアハア」
「はい。」
「次に現地調査ですが、何を見たらよいか分りますか?(*´Д`)ハアハア」
「そこが何とも・・・。」
「まず、表札の有無ですね。次に郵便受けの有無とその状況。郵便物が溜まっているかどうか見てみるといいでしょう。それから、ガスや電気のメーターの回りが早いか遅いか、洗濯物の状況なども見てください。(*´Д`)ハアハア」
「探偵さん(※23)みたいですねw」
「それから、チャイムを鳴らして、中の人と接触してみます。本人や家族ならそれでよし。そのほかの人なら、状況を聞いてみてください。集合住宅やマンションなら、不動産管理会社、管理人、大家さんなんかにも話を聞いてみるといいでしょう。(*´Д`)ハアハア」
「ふむふむ。」
「あと、近所の人にも話を聞いてみてください。「最近、あの人見ない」とか「いつも帰ってきている」とか「あそこにお勤めよ」とか、案外いろいろな情報が手に入るらしい(※24)ですよ。(*´Д`)ハアハア」
「へぇー。」
「ただ、怪しまれないように注意(※25)しないといけませんけどねw(*´Д`)ハアハア」
「ふふっ、そーですねw」
「これだけやれば、一通りの情報は出そろうでしょう。就業場所は、実際に相手が勤務している営業所まで調べてみてください。(*´Д`)ハアハア」
「ありがとうございます。」
「あと、最後ですが、調査は女性一人で行かないでくださいね。危ないですから。(*´Д`)ハアハア」
「はいっ!でも、ずいぶん親切にしていただいて・・・本当に助かります(※26)。」
「いやいや。あと、調査報告書ができたら、一度連絡くださいね(※27)。・・・フゥ」
「あの・・・ところで、最後にひとつだけいいですか?」
「お答えできることであれば、何なりと。」
「さっきから、(*´Д`)ハアハアってなんですか?あと最後のフゥって・・・。」
「ホフィッwwあ、ああ、ああありいありいがとうございましたフホフィwww(※28)」
なお、言うまでもないことだが、これはすべて俺の妄想であるwww
※1・・・特別送達のこと。裁判所からの大事な書類はみんなコレで送られてくる。みんな、ちゃんと受け取るように!
※2・・・名宛人の住所が、標記の住所にないということ。これで戻ってくると、ホントがっかり。
※3・・・送達がアヤシイと、上訴で一発アウト。面倒がらずにちゃんとやろう!
※4・・・たかが郵便、されど郵便。実務で最初につまづくのは大抵ココ。送達できないと、手続き進みましぇーんw
※5・・・兄弁はスマートでいい奴なのに、こいつは訴状もろくに書けない。そのくせ、口と態度だけはエラそうなのでバカ丸出し。嫌われてるよ、お前w
※6・・・スタイル抜群、堀北真希似。(推定)20代前半。特徴:カワイイ。
※7・・・どういうわけか、事務員がカワイイ子ばかりの事務所がある。ボス、やりますな。
※8・・・ちなみに、推しメンはゆきりん。
※9・・・俺、シャイなんで、電話嫌い。
※10・・・男だと、なぜか少しがっかりする。俺だけか?
※11・・・大人になって気付いたが、運命とは往々にして過去形なのだな。
※12・・・大抵は、訴訟の前に相手と交渉しているものなので、いきなりあて所で戻ってくるのもどうかと思う。いや、でも、悪いのはAだな、絶対。
※13・・・裁判所からのお願いは、結構この手のモノが多いw
※14・・・その昔、どうしても裁判所からの書類を受け取らない相手に、現金書留を送って受け取らせ、その結果を送達場所の資料として提出した弁護士がいたとかいないとか。
※15・・・もちろん、受益者(要するに自分)負担です。
※16・・・この業界専門の興信所があるようだ。たまに、不倫などの証拠写真をまとめてくるが、興信所、すごすぎるwww
※17・・・裁判官や書記官から、やたら細かいところにまで、補正やツッコミを入れられた経験がある人は、手を挙げてみなさいw
※18・・・「merkmal」ドイツ語で判断基準のこと。こんな単語を使ってるヤツは、阿呆学部出のスカシ野郎に違いない。
※19・・・事務員さんと仲良くなっちゃう職員もいるよね、たまに。
※20・・・民訴は、送達が煮詰まると、掲示板に書類を張ってOKにしちゃうという荒業に出る。でも、くれぐれもご利用は慎重に。俺はこれで(以下省略)。
※21・・・デパ地下のブースでもいいらしいよw
※22・・・自治体によってガードの固さが違うから要注意。世の中、いかに悪い奴が多いかよく分る、悲しい現象である。
※23・・・俺の中で、探偵とはフィリップ・マーロウ。「強くなければ〜」はあまりにも有名だが、いい大人がそんなことを言うのは、正直恥ずかしい。
※24・・・ご近所さんって、見ていないようで本当によく見ている。怖いわねぇ、奥様。
※25・・・本当に通報された奴がいたらしいと、もっぱらの噂。
※26・・・裁判所は冷たいイメージがあるのか、ちょっと親切にしただけでも、やたら有難がられる。ま、裁判所って、基本ツンデレだからw
※27・・・直接持ってきてもらって、「いろいろ」チェックしようと思ったが、職権濫用だと思われるのは甚だ不本意だ。
※28・・・このニュアンスがたまらなかったので、一度使ってみたかったwww
【追記】
義理チョコ、マジ、止めてくれ。
お返しが大変なんだよ・・・。
つーか、誰だよ、2倍返しとかアホなこと言ってる奴はw
俺は、積み上げられた郵便物の中から、一通の封書を取り上げた。
それは、特送(※1)の戻りであった。
しかも、封筒の表には「あて所に尋ね当たりましぇーん☆」(※2)って書いてある・・・。
俺は、しぶしぶ記録をロッカーから出してくると、代理人の事務所に住所の調査を依頼するため電話を取った。
「あーあ、住所の調査を依頼すると嫌がられる(※3)んだよな、まったく。」
だが、送達をしないことには、すべてが始まらない(※4)。
記録をめくり、委任状と訴状を見ながら、担当を確認した。
どれどれ、えーっと、○○法律事務所、担当弁護士はAの野郎(※5)で、担当事務は・・・M、Mタソ(※6)!
な、なんということだ・・・顔採用(※7)とおぼしき○○法律事務所の中でも、俺イチ推し(※8)のMタソが担当とは!
・・・フッフッフ、これなら少しは電話する気になってきた(※9)ぜぇw
プルルルル・・・。
「はい、○○法律事務所です(※10)」
「××裁判所の書記官甲野と申します。原告△△の件でご連絡差し上げました。事務担当のMさんいらっしゃいますか?(*´Д`)ハアハア」
「はい、私ですが。」
「なんと!こ、これは、まさか運命(※11)!(*´Д`)ハアハア」
「はい?」
「失礼、独り言です。ところで、原告△△の事件なんですけど、特送があて所で戻ってきちゃいました。(*´Д`)ハアハア」
「そうですか・・・すみません(※12)。」
「ご面倒でしょうけど、住所の調査、お願いします。(*´Д`)ハアハア」
「・・・あ、あのぅ・・・。」
「なんでしょう?(*´Д`)ハアハア」
「ええっと、裁判所に聞くのもおかしいとは思うんですけど、調査というのは、どのようにすればいいんでしょうか・・・。」
そうなのである。
調査しろと言うのは簡単(※13)だが、実際どうやるかと言われると、結構難しい(※14)。
ちなみに、素人相手に軽率に現地調査しろ、などと言おうものなら、費用がだれが出すのか(※15)とキレられることうけあいである。
「うーん、そう言われましても。弁護士事務所なら専門の業者(※16)に頼んだりしてるんじゃないんですか?(*´Д`)ハアハア」
「ええと、この件は任されてしまっていて・・・。」
ううむ、Aの野郎、Mタソを困らせているとは許せん。今度嫌がらせ(※17)してやろうw
・・・だが、ここはどうすべきだろうか。
送達は書記官の権限だから、ある程度までは裁量があるにしても、やはりあまり適当なことは言えない。
大体、どこまで調査すべきか、という明確なメルクマール(※18)はないのである。
しかし、俺イチ推しのMタソが困っているとあっては、仕方ない。
ここは、しっかりアピール(※19)して・・・じゃなかった、適正・迅速な手続きの進行を図るため、俺は自分なりにレクチャーをすることにした。
「あくまで、ここ限りですが・・・送達って、住所→就業場所→それでもダメなら公示送達(※20)って順番ですよね。(*´Д`)ハアハア」
「はい。」
「そうなると、送達にかかる調査は、住所と就業場所(※21)について調査することになりそうです。(*´Д`)ハアハア」
「ええ。」
「とりあえず、まずは、住民票を取ってみる(※22)ことですね。(*´Д`)ハアハア」
「それくらいは何とか。」
「次に、分っている電話番号に電話をかけてみてください。分らなかったら、104で住所から検索してもらってもいいでしょう。(*´Д`)ハアハア」
「はい。」
「次に現地調査ですが、何を見たらよいか分りますか?(*´Д`)ハアハア」
「そこが何とも・・・。」
「まず、表札の有無ですね。次に郵便受けの有無とその状況。郵便物が溜まっているかどうか見てみるといいでしょう。それから、ガスや電気のメーターの回りが早いか遅いか、洗濯物の状況なども見てください。(*´Д`)ハアハア」
「探偵さん(※23)みたいですねw」
「それから、チャイムを鳴らして、中の人と接触してみます。本人や家族ならそれでよし。そのほかの人なら、状況を聞いてみてください。集合住宅やマンションなら、不動産管理会社、管理人、大家さんなんかにも話を聞いてみるといいでしょう。(*´Д`)ハアハア」
「ふむふむ。」
「あと、近所の人にも話を聞いてみてください。「最近、あの人見ない」とか「いつも帰ってきている」とか「あそこにお勤めよ」とか、案外いろいろな情報が手に入るらしい(※24)ですよ。(*´Д`)ハアハア」
「へぇー。」
「ただ、怪しまれないように注意(※25)しないといけませんけどねw(*´Д`)ハアハア」
「ふふっ、そーですねw」
「これだけやれば、一通りの情報は出そろうでしょう。就業場所は、実際に相手が勤務している営業所まで調べてみてください。(*´Д`)ハアハア」
「ありがとうございます。」
「あと、最後ですが、調査は女性一人で行かないでくださいね。危ないですから。(*´Д`)ハアハア」
「はいっ!でも、ずいぶん親切にしていただいて・・・本当に助かります(※26)。」
「いやいや。あと、調査報告書ができたら、一度連絡くださいね(※27)。・・・フゥ」
「あの・・・ところで、最後にひとつだけいいですか?」
「お答えできることであれば、何なりと。」
「さっきから、(*´Д`)ハアハアってなんですか?あと最後のフゥって・・・。」
「ホフィッwwあ、ああ、ああありいありいがとうございましたフホフィwww(※28)」
なお、言うまでもないことだが、これはすべて俺の妄想であるwww
※1・・・特別送達のこと。裁判所からの大事な書類はみんなコレで送られてくる。みんな、ちゃんと受け取るように!
※2・・・名宛人の住所が、標記の住所にないということ。これで戻ってくると、ホントがっかり。
※3・・・送達がアヤシイと、上訴で一発アウト。面倒がらずにちゃんとやろう!
※4・・・たかが郵便、されど郵便。実務で最初につまづくのは大抵ココ。送達できないと、手続き進みましぇーんw
※5・・・兄弁はスマートでいい奴なのに、こいつは訴状もろくに書けない。そのくせ、口と態度だけはエラそうなのでバカ丸出し。嫌われてるよ、お前w
※6・・・スタイル抜群、堀北真希似。(推定)20代前半。特徴:カワイイ。
※7・・・どういうわけか、事務員がカワイイ子ばかりの事務所がある。ボス、やりますな。
※8・・・ちなみに、推しメンはゆきりん。
※9・・・俺、シャイなんで、電話嫌い。
※10・・・男だと、なぜか少しがっかりする。俺だけか?
※11・・・大人になって気付いたが、運命とは往々にして過去形なのだな。
※12・・・大抵は、訴訟の前に相手と交渉しているものなので、いきなりあて所で戻ってくるのもどうかと思う。いや、でも、悪いのはAだな、絶対。
※13・・・裁判所からのお願いは、結構この手のモノが多いw
※14・・・その昔、どうしても裁判所からの書類を受け取らない相手に、現金書留を送って受け取らせ、その結果を送達場所の資料として提出した弁護士がいたとかいないとか。
※15・・・もちろん、受益者(要するに自分)負担です。
※16・・・この業界専門の興信所があるようだ。たまに、不倫などの証拠写真をまとめてくるが、興信所、すごすぎるwww
※17・・・裁判官や書記官から、やたら細かいところにまで、補正やツッコミを入れられた経験がある人は、手を挙げてみなさいw
※18・・・「merkmal」ドイツ語で判断基準のこと。こんな単語を使ってるヤツは、阿呆学部出のスカシ野郎に違いない。
※19・・・事務員さんと仲良くなっちゃう職員もいるよね、たまに。
※20・・・民訴は、送達が煮詰まると、掲示板に書類を張ってOKにしちゃうという荒業に出る。でも、くれぐれもご利用は慎重に。俺はこれで(以下省略)。
※21・・・デパ地下のブースでもいいらしいよw
※22・・・自治体によってガードの固さが違うから要注意。世の中、いかに悪い奴が多いかよく分る、悲しい現象である。
※23・・・俺の中で、探偵とはフィリップ・マーロウ。「強くなければ〜」はあまりにも有名だが、いい大人がそんなことを言うのは、正直恥ずかしい。
※24・・・ご近所さんって、見ていないようで本当によく見ている。怖いわねぇ、奥様。
※25・・・本当に通報された奴がいたらしいと、もっぱらの噂。
※26・・・裁判所は冷たいイメージがあるのか、ちょっと親切にしただけでも、やたら有難がられる。ま、裁判所って、基本ツンデレだからw
※27・・・直接持ってきてもらって、「いろいろ」チェックしようと思ったが、職権濫用だと思われるのは甚だ不本意だ。
※28・・・このニュアンスがたまらなかったので、一度使ってみたかったwww
【追記】
義理チョコ、マジ、止めてくれ。
お返しが大変なんだよ・・・。
つーか、誰だよ、2倍返しとかアホなこと言ってる奴はw