九州各県の人気駅弁をランク付けする「九州駅弁グランプリ」の選考会が11日、福岡市博多区の博多駅ビル「JR博多シティ」であった。県別の予選を勝ち抜いた13種類が出品され、一般参加の約600人が試食。味や見た目、郷土色などを評価し、気に入った銘柄に投票した。
イベントは九州新幹線が部分開業した2004年からJR九州が企画。乗客へのアンケートなどを通じて各県の“代表駅弁”を選出し、食の専門家や著名人が最終選考を行う。8回目の今年は昨春の九州新幹線全線開通を記念し、事前に一般参加の投票会を実施することにした。
出品者は、試食用の弁当を300食ずつ用意し、それぞれの長テーブルに陳列。前回優勝した有田駅(佐賀県有田町)の「有田焼カレー」は開始から1時間も経たないうちになくなった。前回4連覇を逃した嘉例川駅(鹿児島県霧島市)の「百年の旅物語『かれい川』」も人気で、提供した森の弁当やまだ屋(同市)の山田まゆみ代表は「今年はグランプリを奪還したい」と意気込んでいた。
最終選考会は24日に開催。これまでのアンケートや投票結果を加味してグランプリを決定する。
=2012/02/12付 西日本新聞朝刊=