東日本大震災の津波で学校にいた大勢の子どもが死亡したことから、文部科学省は、学校の避難マニュアルに具体的な避難経路や避難場所を記載するよう求める指針を作り、今年度中をめどに、全国の幼稚園から高校までに配付することになりました。
文部科学省は、全国の学校に不審者の侵入をどう防ぐかという指針は示していましたが、これまで地震や津波を想定した避難マニュアルの指針は示してきませんでした。
このため、各地の学校の避難マニュアルの内容は大きなばらつきがあり、東日本大震災の津波で大きな被害を受けた宮城県石巻市では、マニュアルに避難先を想定さえしていない学校もあり、こうしたことが避難の遅れにつながったと指摘する意見もあります。
文部科学省は、今回の震災を教訓に、学校の避難マニュアルに具体的な避難経路や避難場所を記載するよう求める指針を作り、今年度中をめどに、全国の幼稚園から高校までに配付することになりました。
さらに、各学校が作成したマニュアルの内容を検証するため、地域防災の専門家を派遣することも決めています。
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